ウッズ不在で混戦必至のオーガスタ 松山英樹がプロとして初参戦
4大メジャー大会の幕開けとなるゴルフの祭典「マスターズ」が、4月10日(木)から13日(日)までの4日間、ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで開催される。この1週間は、アメリカ南部の町・オーガスタに世界中の視線が注がれ、アザレアや藤など春の花々が彩りを添えるグリーンの絨毯が、世界のトッププレーヤーたちを待ち受ける。
昨年はアダム・スコット(オーストラリア)とアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が首位に並んでホールアウト。プレーオフ2ホール目の10番で、スコットが4メートルのバーディパットを沈めて、オーストラリア人として初めてマスターズチャンピオンの栄光に輝いた。
あれから1年。ディフェンディングチャンピオンとしてオーガスタに戻ってきたスコットは、世界ランク1位の座をその視界に捉えている。一方で、メジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズは大会1週間前に回復しない腰の手術に踏み切り、初出場した95年以降で初めて出場を断念した。
大会3勝を誇るフィル・ミケルソンも、調整で出場していた2週前の大会で脇腹を痛めて途中棄権したばかり。最近3年間ではトップ3が2回あるジェイソン・デイ(オーストラリア)も左手親指の故障で1ヶ月以上戦線を離れており、まさに本命不在で混戦必至の戦況だ。
一方、日本の松山英樹は2年ぶりの出場へ向け、直前4週間をオフにあてて万全を期した。初出場だった2011年大会で日本人史上初のローアマチュアに輝き、翌12年もアマチュアで出場し、予選突破した。目指すものは「優勝」の2文字だ。昨年はマスターズに出られなかった悔しさを、全米・全英とメジャー2大会連続のトップ10フィニッシュで慰めたが、今年はプロとして初めてオーガスタの地を訪れる。日本の期待を一身に背負い、夢に向かってティオフする。
【主な出場予定選手】
アダム・スコット、ヘンリック・ステンソン、ジェイソン・デイ、フィル・ミケルソン、ジャスティン・ローズ、ロリー・マキロイ、セルヒオ・ガルシア、ザック・ジョンソン、ダスティン・ジョンソン、松山英樹