P.ローリーが逃げ切りで通算7勝目 “完全復活”をアピール
◇欧州男子◇コマーシャルバンク・カタールマスターズ最終日◇ドーハGC(カタール)◇7,388ヤード(パー72)
43歳のポール・ローリー(スコットランド)が通算15アンダーまでスコアを伸ばし、2位に4打差をつける快勝で今季初勝利、欧州ツアー通算7勝目を飾った。
ドーハを襲った強風により、54ホールでの短縮競技となった一戦。8アンダーの単独首位から最終ラウンドをスタートしたローリーは、出だしの1番をバーディとするも、以降はパーが並ぶ展開。セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ジェイソン・デイ(オーストラリア)らに猛追を受けた。しかし9番(パー5)でイーグルを決めて折り返すと、後半は4バーディを奪取。17番ではこの日2度目のチップインでバーディとし、「65」で逃げ切った。
「こんなにうまくプレーが出来るとは思わなかった。ずっといいゴルフはしてきたけれど、(1ラウンド)7アンダーが出るとは素晴らしい。勝てるチャンスのある夜は、眠れなかったりするもの。基本に立ち返って、プレーした」。
ジャン・ヴァン・デ・ウェルデが大逆転負けを喫した1999年の“カーヌスティの悲劇”。勝者となった全英王者は約1年前、世界ランク272位まで低迷。しかし2002年シーズン以来の勝利となった昨年3月「アンダルシアオープン」に続く通算7勝目で、9年ぶりに世界ランク50位以内に再び食い込む可能性が高くなった。
通算11アンダーの2位タイには2度の4連続バーディを決めて同じく「65」をマークしたデイと、スウェーデンのピーター・ハンソン。ジョン・デーリーが通算9アンダーの単独4位に続いた。
ガルシアは通算8アンダーの5位タイ。マーティン・カイマー(ドイツ)はニコラス・コルサート(ベルギー)らと並び通算7アンダーの9位タイ。リー・ウェストウッド(イングランド)は通算6アンダーの12位タイだった。