ベテランのモンティ、ビヨーン撃沈!若手のドハティが初勝利
シンガポールにあるラグーナナショナルG&CCで行われている、欧州男子ツアー第5戦「カルテックスマスターズ presented by カールズバーグ シンガポール 2005」の最終日。首位を走る2002年の新人王、若干22歳のニック・ドハティ(イングランド)に、ベテラン41歳のコリン・モンゴメリー(スコットランド)、トーマス・ビヨーン(デンマーク)が追いかける展開。勝負は最終ホールまで分からない見ごたえのある試合となった。
前半、追いかける立場のモンゴメリーは3番、5番でピンに絡ませる絶妙なショットでスコアを2つ伸ばし、序盤で首位に追いついた。だが、ドハティは8番パー3、11番パー5でバーディを奪い再び一歩抜け出す。また出だしの2番でダブルボギーを叩いたビヨーンだが、バーディを積み重ねて、再び優勝争いに加わった。
後半は一進一退の攻防が続く。13番でモンゴメリーがバーディを奪い1打差に詰め寄るも、すぐさま14番でドハティがバーディを奪い返して2打差のリード。15番パー5で、モンゴメリーが2オン成功し難なくバーディを奪い、初優勝を狙うドハティをピッタリマークした。
終盤16番、ドハティにとってラッキーな出来事が起こる。ドハティがティショットを左にひっかけ、フェアウェイバンカーにつかまったかに思われたが、修理地による救済のためバンカーの外、しかも丘の上に無罰でドロップ。そのチャンスを活かしたドハティはピンそば1メートルにつけバーディを決めた。一方、完璧なティショットを放ったモンゴメリーは、パーオンに成功するも痛恨の3パットでボギー。残り2ホールを残して3打差に広がってしまった。
運を味方につけたドハティが最終ホールをバーディで締めくくり、通算18アンダーで嬉しいツアー初優勝を飾った。終わってみれば2位以下に5打差をつける大勝。ベテランのモンゴメリー、ビヨーンを退け、価値のある勝利といえる。
そのほか日本選手の溝口英二が最終日に2つスコアを落として、通算4オーバーの70位タイでフィニッシュ。すし石垣はスコア「81」の大叩きで、通算10オーバーの90位で競技を終えている。