2012年 ザ・ロイヤルトロフィ

石川遼&ベ・サンムンは初日まさかの大敗

2012/12/14 19:04
前半はバーディラッシュを見せた“賞金王コンビ”だったが・・・。

欧州とアジア選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」が14日(金)、ブルネイのエンパイアホテル&CCで開幕。3日間の団体戦初日はフォアサム形式(ペアがひとつのボールを交互に打ち合う)でのダブルスマッチプレーが行われ、ベ・サンムン(韓国)とコンビを組んだ石川遼は、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(スペイン)の前に5&4の大敗を喫した。

両チームのエース格が激突した第3組は前半、激しいバーディ合戦。2番(パー5)からともに4連続バーディを奪い合った。アジア選抜は石川が、3番ではつま先上がりの右ラフから2メートル、続く4番(パー3)のティショットでは右1.5メートルにつけるなどショットでチャンスを作り、サンムンが確実に沈める展開。フェルナンデスカスタノが次々とパットを決める欧州に喰らいついた。

ところが石川が第1打を左に曲げた6番をボギーとして1ダウンとすると、その後は劣勢。2時間のハーフタイム後の後半インに入った直後の10番でバーディを奪われ、11番ではサンムンのティショットがブッシュに入り、石川の2打目でも出ずにコンシード(ギブアップ)。さらに12番(パー5)、13番も伸ばせずに4連続ポイントを献上し、一気に5ダウンとなった。そしてドーミーホールの14番(パー3)、サンムンが放った手前4メートルからのバーディパットは右へ外れてガックリ。ポイントゲッターと期待された日本ツアーの歴代賞金王コンビは、全4組のうち最初に黒星をつけてしまった。

「ショットは好調。(ミスは)ほとんどない」と大会前からの調子をキープ。しかし「(欧州は)グリーンが非常に合っていると思った。バーディパットをどれだけ決められるかという勝負になると思っていたが、その通りになった」と、14ホールで9バーディを奪った相手を讃えるしかなかった。

いきなり3ポイント差をつけられたアジア選抜。最も重要な最終日のシングルス戦までに少しでも詰め寄りたいところ。石川は「明日リベンジするしかない」と逆襲を誓った。(ブルネイ・バンダルスリブガワン/桂川洋一)

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