遼、パット決まらず出遅れも「変える必要は無い」
国内男子ツアーの今季第9戦「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」が5日(木)、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕。石川遼は1バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「74」でまわり2オーバーの88位タイと出遅れた。
米国遠征のため5月の「とおとうみ浜松オープン」以来、7週ぶりの日本ツアーお目見えとなった石川。初日は午後1時にティオフを迎えたが、出だしの10番でいきなりボギーを叩いた。右ラフからの第2打をグリーン右奥に外し、3オン2パット。出端をくじかれると、その後はグリーン上で肩を落とす場面が続いた。
14番で1メートルのバーディパットがカップに蹴られてパー。16番(パー3)では強風の中を5番アイアンの低弾道ショットで2メートルにつけるが、このチャンスも活かせない。さらに18番(パー5)は3番ウッドでグリーン奥まで運びながらも、カラーから“3パット”してパー。1オーバーで折り返した。
後半に入ってもギャラリーはため息の連続だった。5番ではティショットを池に入れながらもパーを拾ったが、続く6番でティショットを曲げてブッシュの中に打ち込み、痛恨のダブルボギーという悪い流れ。最終9番(パー5)でこの日唯一のバーディを奪うと、ロープの外にも安堵感が漂った。
この日、初めてキャディを任せた佐々木孝則コーチとの相性は「フィーリングが合っていた」と好印象。ゲームの組み立てに一役買ってくれた。しかしながら、やはり問題はグリーン上。「打ちたいところに打てているだけに、笑いが出ちゃうような瞬間もあった」と石川自身のラインの読みが“ひとすじ”違うシーンが目立った。
予選通過圏外からスタートする2日目。「だいぶ出遅れてしまったけれど、明日また頑張りたいと思う。プレーしていてバラバラという感じはなかった。スコアは紙一重なのでまったく気にしていない。自分で何かを変える必要は無い」と気丈に語る。今大会終了後、来週末には海外メジャー第3戦「全英オープン」から再び5週間の海外遠征に出発。主戦場とする日本のファンに、その存在感を再度印象付けて海を渡りたい。(北海道千歳市/桂川洋一)