2012年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯

遼、今季初の予選落ち 苦肉の策も実らず

2012/05/11 18:56
第2ラウンドからキャビティバックタイプのアイアンに変更した石川遼だったが、巻き返しならず。

栃木県の烏山城カントリークラブで開催中の国内メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」2日目。日没サスペンデッドとなった前日第1ラウンドの未消化分と第2ラウンドが行われ、石川遼は通算3オーバーの72位タイで今季初の予選落ちを喫した。

初日に1ホールを残して、プレーを持越していた石川はこの2日目、午前6時36分に最終9番(パー5)から再開。このホールを3オン2パットのパーとして、2オーバーの86位タイで第1ラウンドをホールアウトした。

決勝進出圏外で迎えた第2ラウンド。アウトコースから出ると2番(パー3)でティショットをピン右手前2メートルにつけてバーディを決める。しかし1メートルのパットがカップに蹴られ、ボギーとした4番以降は停滞ムード。風が強まった中盤8番では左ラフからの第2打でグリーンに届かず、アプローチも2メートルオーバー。パーパットを外して通算3オーバーまで後退した。

後半インでは12番で4メートルを沈めてバーディとするものの、16番(パー3)でティショットをグリーン右サイドのバンカーに打ち込み、リカバリーできずにボギー。続く17番(パー5)では、ドライバーでの第1打を、右サイドのクリークの奥まで曲げ1ペナゾーンへ。結局この日はすべてのパー5で、ひとつもスコアを伸ばせず、カットラインに2ストロークが届かなかった。

初日に感じた不調なショット修正のため、この第2ラウンドでは、アイアンをここ1年間使用してきたマッスルバックタイプから、以前のキャビティバックタイプに突如変更。少ないフェースローテーションでスイングし、手元でボールを“捕まえにいく”、余計な動きを矯正するのが狙いだった。しかしこの突貫工事による苦肉の策は奏功せず「バーディチャンスをなかなか作れなかった」と嘆いた。

これで同大会は5度の出場で4回が予選落ち。小学生時代から慣れ親しんだコースでの屈辱に、ショックを隠しきれない。次週の「とおとうみ浜松オープン」では6月の海外メジャー第2戦「全米オープン」出場権を手にするためにも大きな一戦となる。「やるべきことが分からないわけではない。まずはしっかり練習して、良い状態で試合を迎えたい」と言葉を搾り出したが、うつろな表情は最後まで変わらなかった。(栃木県那須烏山市/桂川洋一)

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