遼、松山との予選同組ラウンドに興奮
国内男子ツアー第24戦「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」は24日(木)から4日間、高知県のKochi黒潮カントリークラブで開催される。前週、世界選抜の一員として「ザ・プレジデンツカップ」に出場した石川遼は開幕前日の23日(水)、当地でプロアマ戦に出場した。
前日22日(火)の早朝に帰国し、急ぎ足でコース入りしてきた石川。しかし米国選抜を相手にした大舞台での疲れの様子も見せることなく、普段どおり丁寧にスイングチェックに勤しみ「時差ぼけも無い。体調はいい感じに持ってこられたと思う。先週の3日目、4日目あたりからすごく良くなってきたので、それを繰り返してやっている」と充実感たっぷりに話した。
「相性はいいと思います」という大会は過去3年間、13位、2位、8位と好位置でプレー。太平洋からの強風が吹き抜けるコースだが、広いフェアウェイは開放感十分で、自然と思い切ったスイングをさせてくれる。
今年は予選ラウンドで、前週の「ダンロップフェニックス」を制した武藤俊憲、そして前々週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で自身に次ぐ史上3人目のアマチュア優勝を果たした松山英樹と同組で回る。昨年の「日本オープン」以来となる、ジュニア時代から、しのぎを削った同学年のプレーヤーとの“直接対決”を「自然と気合も入る」と歓迎した。
「リズム、プレースタイルを含め、すごく一緒に回りやすい選手の一人と思っている。特別視(ライバル視)するというよりは、お互いにいいプレーをして、その組を盛り上げていけたらいい」「相当楽しみ。飛び跳ねたいくらいのワクワク感がある。そのくらい魅力のある選手」
賞金レースで6453万円差をつけられているべ・サンムンを逆転し、2年ぶりの賞金王の座につくためには次週の「日本シリーズJTカップ」を含め、残り2戦で2勝する必要がある。それでも「始まる前から考えても仕方ない。一打、一打最善を尽くして高い集中力でやっていくだけ」と先を見据えずに戦うことを誓う石川自身にとって、これ以上ない、望むべく組み合わせかもしれない。(高知県芸西村/桂川洋一)