2011年 ザ・プレジデンツカップ

遼、同じ相手に連敗「自分の中の問題」

2011/11/18 17:19
リベンジは叶わず、同じ対戦相手に連敗を喫した石川遼

世界選抜と米国選抜の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」の2日目。初日のフォアサム(1つのボールを交互に打ち合う)ではアーニー・エルスと組み、バッバ・ワトソンウェブ・シンプソン組に4&2の完敗を喫した石川遼は、初日とまったく同じパートナー、対戦相手、トップスタートに組み込まれ、フォアボール(それぞれが別々のボールを打ち良い方のスコアを採用)のフォーマットに臨んだ。

キャプテンを務めるグレッグ・ノーマンにより整えられた、リベンジの舞台。3番でDOWNを喫し先行されるが、続く4番では2mのパーパットを沈めてUPを取り返しオールスクエアに戻す。しかし、6番でワトソンにバーディを奪われ再びリードを許すと、続く7番ではエルスとともにボギーを叩き2DOWN。その後1DOWNまで詰め寄る粘りを見せたが、15番で再び差を広げられ、最終18番を残し3&1で敗北。初日に続き、連敗を喫する結果に終わった。

「体が、全体的にキレがない」と、石川はこの日ノーバーディ。ポイントに掲げていた2打目以降のアイアンショット、アプローチでも見せ場を作れず、消化不良のラウンドが続いた。「緊張とかではなくて、自分の中の問題」。今大会のコースはパー3を除く14ホール中、実にドッグレッグが11ホール。ティショットの狙いどころが難しい上、グリーンも硬くて傾斜が強く、ピンをデッドに狙えない。「この狙いのラインでいいのかな、と思ってしまう」と、ショットからパットまで確固たる狙いを定めてプレーできていないことで、持ち前のアグレッシブさが失われているようだ。

2日目を終え、世界選抜の2ポイントのビハインドは変わらず。チームへの貢献を最優先に掲げている石川にとって、勝ち点を奪えないままの状況は耐え難いものがあるはずだ。「今日で3回コースを回ったし、狙いどころは分かってきている。アイアンでティショットを打とうが、パー3でセンターを狙おうが、全部で攻めないといけない」。明日の3日目、午前中のフォアサムでは再びエルスと組み、ビル・ハースマット・クーチャーと対決する。(メルボルン/塚田達也)

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