2011年 日本オープンゴルフ選手権競技

遼、パットに苦しみ27位で最終日へ

2011/10/15 17:01
昨日とは一転…。石川遼は終始厳しい表情で3日目を戦った

千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で開催中の国内男子メジャー第3戦「日本オープン」3日目。2オーバーの20位タイから出た石川遼は1バーディ、5ボギーの「75」で回り通算6オーバーの27位タイに後退した。

早朝から強風が吹き荒れた土曜日。“ムービングデー”とは名ばかりで、難易度の高いセッティングに苦しんできた選手たちはこの日一層の奮闘を強いられた。石川も序盤からのチャージを狙ってスタートしたが、3番(パー3)でティショットを、4番(パー5)では第3打をグリーン奥にこぼし、アプローチで寄せることができず2連続ボギーが先行した。

6番(パー5)ではティショットをフォローの風に乗せビッグドライブ。フェアウェイから残り240ヤードを5番アイアンで2オンに成功した。しかしピン右7メートルから痛恨の3パットでパー。「イーグルパットは良かったけれど・・・」とオーバーした後の1.5メートルを外したバーディパットを悔やむ。そして8番で3つ目のボギーを叩き、停滞ムードが漂った。

折り返しの9番で3メートルを決めてバーディを奪ったが、これがこの日一番の大歓声。後半は11、13番でボギーを叩き、17番で上りの2メートル強のバーディチャンスを逃すと、カップから顔をそむけて落胆をあらわにした。

「ドライバーは自信を持って打てている」と言う。しかしこの日はグリーン上で泣いた。「パッティングがぶれてチャンスをまったく決められなかった。すごく悔しい」。3日間を通して、石川の想像以上に厳しい傾斜地にカップが切られおり「タッチやラインが合わないうちに、(頭の中が)整理できていなかった」とうつむいた。

首位の佐藤信人とは12打差。「優勝を狙える位置からのスタートではなくなったけれど、最後まで攻めて自分のやるべきことをやっていきたい」。今年の日本一を決める大一番で、爪痕を残したい。(千葉県千葉市/桂川洋一)

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