遼、メジャー最終戦で2週連続の活躍なるか
今季の海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に出場する石川遼が10日(水)、会場のアトランタ アスレチッククラブで練習ラウンドを行った。前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」の最終日に最終組を回り、アダム・スコット(オーストラリア)と優勝争いを演じて4位タイとなった石川。ビッグイベントで再び、自身のプレーに徹することができるか注目が集まる。
開幕前日のこの日は初日のスタート時刻に合わせ、午前7時半から18ホールで練習ラウンドを敢行。その後、一旦宿舎に戻って昼食をとり、午後3時過ぎに再びコースを訪れ、打撃練習場での打ち込みとパッティンググリーンで感触を確かめた。
「プラン通りだった。(開幕前日の)水曜日はあまり早く練習を終わりたくない。最後の練習の感覚は昨日、一昨日よりも良かった」。前週つかんだ自信が石川をたくましくさせ、疲労も感じさせない。「この3日間でやれるべきことをやれた」と言葉に力を込めた。
前日9日(火)の夜には、11月に行われる世界選抜と米国選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」の世界選抜チームの候補者が当地に集結。グレッグ・ノーマン主将から「先週も良いプレーをした。いつも応援している」と声をかけられた。各チーム12人の選抜選手は、9月18日時点での世界ランキングで米国、欧州を除いた選手の中で上位10選手が確定。残り2人は主将推薦となる。石川は前週の活躍で世界ランクを40位まで上げ、現在11番目。2009年大会に続く出場へ向け「一度経験させてもらうと、何度も出たいと思う」と刺激も受けている。
今週は硬く引き締まったグリーン、そして池が絡む4つのパー3への対策を含め、久々に5番ウッドをキャディバッグに入れて戦う。「毎日毎日スイングは変わるもの。先週のイメージを今週も続けることは不可能。感覚は新しくなってくる。スコアは良い週もあれば悪い週もある。とにかく良いスイングを求めたい」と、コースに向き合う姿勢は結果を出した前週と変わらない。
予選ラウンド2日間はイタリアの新星マッテオ・マナッセロ、そしてスコットと同組。今年最後のメジャーで自分を最大限に表現する。(米ジョージア州ジョンズクリーク/桂川洋一)