2011年 全英オープン

遼、“ワーストタイ”の80と大崩れ 今季メジャー初の予選落ち

2011/07/16 05:39
石川は後半に崩れ3戦連続のメジャーでの決勝ラウンド進出はならなかった

イングランドのロイヤルセントジョージズGCで開催中の海外メジャー第3戦「全英オープン」2日目。4オーバーの107位から巻き返しを狙った石川遼は、2バーディ、8ボギー、2ダブルボギーの「80」と大崩れし、通算14オーバーとして予選通過ラインまでは11打と大きく及ばず予選落ちした。

風の強まった午後スタートとなった第2ラウンド。難しいコンディションの中、石川は前半、一進一退の展開を繰り広げた。出だしの1番で左サイドからの第2打をグリーン手前のバンカーに入れ、ボギー発進すると、続く2番では右から3メートルを沈めてバーディ。4番で奥からのアプローチが寄らず、再びボギーとしたが、7番(パー5)ではフォローの風に乗せてビッグドライブを見せ、フェアウェイをキープ。楽々2オンに成功しバーディとした。

しかし、同じ午後スタートの選手たちがスコアを落とした影響で予選通過ラインが下がり、決勝ラウンド進出圏内で迎えた8番。ティショットを右に曲げ、第2打も左手前のバンカーに入れると、続く9番まで2連続ボギーとして後退。後半はショット、アプローチ、パットすべてに精彩を欠いて、11番からは2つのダブルボギー(13、15番)を含め5ホール連続でスコアを落とし、最終18番も1メートル強のパーパットを外し、ギャラリースタンドからは、ため息が漏れた。

海外メジャーでの「80」は、昨年の「全米オープン」最終ラウンドと並び自身ワーストタイ記録。今季は「マスターズ」、「全米オープン」と決勝ラウンドに進出。しかし2008年の「マスターズ」以降、節目となる自身10度目のメジャーで屈辱の結果を呼んでしまった。

「(前半に)あれだけバーディが獲れていたので予選通過は夢ではないと思っていた」と石川。連続ボギーとしてしまった9番の一打を悔やむ。ティショットを0番アイアンで中央に運び、第2打はグリーンに着弾したが、スロープを下って右サイドに転がり落ち、難しいアプローチを残した。同組のルーク・ドナルド(イングランド)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)は、石川よりも10ヤード以上後方からピン奥5メートルにつけていた。「あと3ヤード手前に落としていれば、いいショットになった」と唇をかむ。大きな傾斜を持つリンクス特有のグリーンの前に、ほんの数ヤードの距離を打ち分けるショット精度の差があらわになった。

そして「自分のスイングが固まっていない。ちょっと違う動きをすると崩れてしまう」。日本では見られないポットバンカーからの脱出、荒れた芝からのアプローチなどを繰り返すにつれ、リズムを失い、徐々にペースは乱されていた。「予選落ちはもちろん悔しい。結果うんぬんではなく、ああいうミスが多かった後悔は大きい」と視線を落とす。

今年最後のメジャーは8月11日開幕の全米プロゴルフ選手権。「こういう難しいコンディションでやれたことは勉強になる。自分の足りないところを教えてくれる」。胸に充満する悔しさを押し殺し、必死に顔を上げて3度目の全英の舞台を後にした。【イングランド・サンドウィッチ/桂川洋一】

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