2011年 全英オープン

遼、3度目の全英へ真っ向勝負「不安が無い」

2011/07/14 10:11
3年連続出場となる石川遼。厳しいコースに正面からぶつかっていく

今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」は14日(木)から4日間、イングランドのロイヤルセントジョージズGCで行われる。一昨年から3年連続の出場となる石川遼は、開幕前日の13日(水)まで念入りに練習ラウンド。難攻不落のコースを相手に不安を残さず調整を終えた。

打球の行方をくらませる激しいうねりを持つフェアウェイとグリーン。ドーバー海峡から、時には海へ向けて吹きぬける、強く重たい風。英国入り後、10日(日)から4日間本場のリンクスでのラウンドを重ね、コース攻略に向け石川が出した答えは明確だった。「低い球、高い球、フック、スライスといろんなボールがあるが、自分のベストな持ち球で勝負する」。ドライバーではストレートに近いドローボール、アイアンではフェード、いずれも高弾道の本来の球筋。日本、米国のコースとは異なる状況下でも「小手先で抵抗するとひどい結果になる」とスタイルを最後まで変えない覚悟を決めた。

全英では2009年の予選落ちから、昨年は27位。聖地セントアンドリュースで手応えを感じ、今年も前年以上の成績をマークすることが目標のひとつ。「ショットがラウンドをこなすにつれてどんどん良くなっている」と自信を深めている。

13日の最終調整を終えると「今日のラウンドがいい内容だったので不安が無い。ただ、警戒心もしっかり持てているので良い状態」と充実感たっぷりの顔で話した石川。「風が吹いても選手によっては4バーディ、5バーディも出る。僕もどんなコースでも(普段通り)4バーディを目指してプレーしたい」。あるがままのコースに、ありのままの姿で挑んでいく。【イングランド・サンドウィッチ/桂川洋一】

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