遼、後半伸ばせず19位タイに後退「満足できない」
国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」が22日(金)、兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで第2ラウンド。5アンダーの6位タイから出た石川遼は、4バーディ、3ボギーの「70」でホールアウトし通算6アンダーの19位タイに後退。首位との差は3打から7打へと拡がった。
初日とは一転して分厚い雲に覆われた2日目の午前。石川のプレーも立ち上がりから曇りがちだった。1番から出ると4ホール連続パーでスタート。ティショットが安定せず、なかなかチャンスを作れない。3、4番ではいずれも右サイドに曲げて、なんとかパーをセーブ。5番(パー3)では第1打を右のバンカーに入れ、ボギーを先行させた。
「最初はトップに“締まりのない”スイングだったけれど、6番、7番のティショットから徐々に良くなってきた」と一時は復調のきっかけをつかみ、4メートルの下りのフックラインをジャストタッチで沈めてガッツポーズ。この日初のバーディを奪うと、この日の難易度2位の9番、そして折り返した直後の10番で連続バーディを奪い、巻き返しを予感させた。
ところが、とうとう雨が降り出した終盤に再び思わぬミスが続いた。ティショットを右手前のバンカーに入れた16番をボギーとすると、510ヤードと短い17番(パー5)では1メートルのバーディパットがカップにけられた。そして最終18番では第1打を右に曲げ、2メートルのパーパットをショートしてボギー。悪天候でのプレーは言い訳にしないが、上がり3ホールで2つスコアを落としては、表情も明るいはずがない。「優勝争いにための最低限のノルマはクリアできたと思うが、ゴルフ全体には満足できていない」と不満が口をついた。
「上がりホールに近づくにつれて、(今度は)ボールに向かっていけなかった。体重が逃げがちになっていた。こすり球だったりミスが続いていた」。ラウンド後はレインウェアをまとい、粒も大きくなった雨に打たれながら打撃レンジで打ち込み。「トップとは少し差が開いたが、1日で7アンダー、8アンダーと出るコース。まだまだあきらめずにやっていく」。残り2日へ向け、自らを鼓舞するように言い切った。