遼は24位発進、初のアンダーパーをマーク!
「マスターズ」初日、石川遼は4バーディ、3ボギーの「71」でホールアウトし、1アンダーの24位タイと上々の滑り出しを見せた。3回目の出場、5ラウンド目で初のアンダーパーをマーク。「スコアよりも順位ですね。1アンダーで、思ったよりも上にいるということは、普段(のマスターズ)よりもアンダーの価値があるのだと思う」と自らを評した。
序盤から中盤にかけてはショットが好調。4番パー3で1.5メートルに絡めてバーディを先行させると、7番のボギーを挟み、8番パー5で3オン1パット、さらに9番パー4では2メートルを沈めて連続バーディ。2アンダーで後半へと折り返す。
「過去2回は一歩下がって、アマチュアの時にプロの試合に出ている時のような感があった。今年は皆と一緒に、横に並んでプレーしている感じがする」。11番パー4では、ティショットを右の林に打ち込む大ピンチ。だが、グリーン奥カラーから7メートルの4打目をパターで捻じ込み、片足を後ろに跳ね上げる力強いガッツポーズ。その姿には、もはや気後れしている様子はまったくうかがえなかった。
13番パー5では2オンに成功し、イーグル逃しのバーディ。難度の高い11番から13番の通称“アーメンコーナー”で1ストローク伸ばし、一時は3アンダーに達するなどリーダーズボードにその名を躍らせた。14番以降は「初日なのに、何故か体が動かなくなってきた」とドライバーの精度を乱すなど2ボギーを叩いたが、何とか初のアンダーパーに踏みとどまった。
アウトの前半はフェアウェイを4ホール捕らえたのに対し、インは僅か2ホール。「終盤は我ながらひどいゴルフだった」と苦笑し、足早に練習場へと向かった。初の予選突破を大きく手繰り寄せた初日。14番以降の乱れを反省材料とし、「明日もその辺りからが勝負になる」と気を引き締める。昨年は2日目の終盤に崩れ、僅か1ストローク及ばず悔しさ募る予選落ち。同じ轍は、もう2度と踏まない。