遼、3アンダーで堂々の予選通過!
スコットランドにあるセントアンドリュースで開催されている「全英オープン」2日目、初日を4アンダーで終えた石川遼は、2日目は14時31分のスタート。しかし、スタート直後に強風の為に競技は一時中断となり、その後再開されるも、ホールアウトしたのは22時前。実に7時間半近いラウンドとなった。
1番のティショットを打ち終えた時点で競技中断となった石川。しかし、再開後の第2打をピンそば2mにつけてバーディ奪取という絶好のスタートを切る。2番はアプローチを寄せ切れずにボギーとしたが、5番パー5で2オンに成功してバーディ。しかし、直後の6番で再びボギーという一進一退の展開。
前日とは打って変わって強い風が吹く難しいコンディションとなったが、この日石川がキーポイントに挙げたのは8番パー3のパーパット。ティショットを左サイドのカラーに外した石川は、アプローチを2mに寄せる。ここ8番は、7番、11番のグリーンに近く、10番との共用グリーン。「ギャラリーもざわついているし、選手が色んなところでプレーしていて自分のボールに集中しにくいところ。そのパーパットを沈められたのが、耐えられた大きな要因だと思う」。このパットを冷静に沈め、流れを掴んだ。
13番、16番とボギーを叩いたものの、最終18番ではドライバーでグリーン脇まで運ぶと、アプローチを2mに寄せてバーディフィニッシュ。この日は3バーディ4ボギーの「73」で回って通算3アンダー。競技は日没サスペンデットなった為、暫定22位タイで2日目のラウンドを終えることとなった。
最終ホール、今年がセントアンドリュースでの最後の「全英オープン」になるであろう同組のトム・ワトソンが、スウィルカンブリッジで記念撮影をし、18番脇の大ギャラリーの温かい拍手の中でグリーンへと迎えられた。ホールアウト後、ワトソンから声を掛けられた石川は、「スイングはずっとそのままで良い。お世辞だと思うけど、良いゴルファーだと褒めて頂いた。こんな歴史的瞬間に僕が立ち会っていいのかなと思った」と、うっすらと濡れた瞳で振り返った。