遼、スコアを伸ばせず55位タイへ後退
スコットランドで開催されている欧州ツアー「バークレイズ・スコッティシュオープン」の3日目、前日カットラインぎりぎりで予選通過を果たした石川遼は、通算2オーバーからスタート。3日続けてのカミロ・ビジェガス、そしてチリのフェリペ・アギラルと同組となった。
この日は風も無く、時折小雨がぱらつくものの終始穏やかな曇り空。石川は前半から安定したゴルフを見せ、6番パー5でバーディを先行させたが、8番パー3ではピン上6mからのバーディパットを1.5mオーバーさせると、返しも外して3パットのボギーとしてしまう。
直後の340ヤードの9番パー4では、ドライバーでのティショットをグリーン手前のフェアウェイに置くと、アプローチを1mに寄せてバーディを取り返す。折り返した後も、16番までは危なげないゴルフを続けていたが、17番で1.5mのパーパットを外すと、最終18番でもピン下9mから3パットしての連続ボギーフィニッシュ。結局この日は2バーディ3ボギーの「72」と1つスコアを落として通算3オーバー、55位タイでホールアウトした。
「調子が良かっただけに、オーバーパーのプレーになってしまったのは残念です」とホールアウト後の石川は悔しそうな表情を見せる。今週苦しんでいるショートパットについては、「入れようという気持ちが強くてヘッドアップしてしまい、体全体がインパクトで浮いてしまった」と、原因は分析出来ている。
2日目の失速後、その理由について考えたという石川。「初日を4アンダーというスコアで終えて、キープしようと思ったわけではないし、何も変えたつもりは無かったけど、頭のどこかにそういうイメージが入ったり、目に4アンダーっていう数字が入っていた。1個でも伸ばせたら上位にいけるとか、そういう気持ちが沢山のミスを呼んでしまった」。大事なのは、毎日気持ちをリセットすることだと続けた。
明日の最終日、次週の「全英オープン」に向けても大事に1日となってくるが、「明日から初日が始まるという気持ちでやっていきたい」と、石川は新たな1日に向け気持ちを集中していた。