遼、ダボを克服し20位タイ発進!
火曜日に全米オープンから帰国し、水曜日のプロアマ戦に出場。ディフェンディングチャンピオンとして「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」を迎える石川遼のスケジュールはハードだが、伸び盛りの18歳にとってはこれもトレーニングのようなもの。米国で課題として残った体力アップの為に、むしろ喜んでこの状況を受け入れている。
大会初日の石川は、12時50分に10番ティからスタート。見せ場はすぐに訪れた。11番でティショットを右のラフに入れた石川は、残り123ヤードの第2打を「ライが良ければフライヤーの計算をしてAWを持ったと思うけど、ボールが沈んでいて逆に飛距離をロスすると思ったので、PWでフルショットをした」と、50㎝につけてバーディを奪いギャラリーの大歓声を浴びる。
続く12番では、第2打をグリーン手前のバンカーに入れたが、そこから22ヤードのバンカーショットを直接沈めてバーディ奪取。立て続けに飛び出す石川の美技にギャラリーは酔いしれた。
しかし、12番以降パープレーで迎えた18番。石川はティショットを右にOBしてしまう。「バーディを獲りたいという特別な意識が入って、タイミングが合わなかった」と振り返ったが、ショットのミスはこの1打くらい。このホールをダブルボギーとしたものの、後半も2つスコアを伸ばした石川は、大会初日を5バーディ1ボギー1ダブルボギーの「70」、通算2アンダーの20位タイで終えた。
「沢山のバーディチャンスを逃しながらのラウンドだったけど、その中で5バーディをしっかり獲れたし、全体的に内容は良かったです」と石川。ペブルビーチではドライバーを気持ちよく振り切れるホールが無かったというが、この日は「気持ち良く、今までの高いボールでマン振りが出来ました」と、喜んだ。
OBをした18番についても「もしあれがOBじゃなくて、うまくリカバリーしてバーディを獲っていたらミスを忘れたかも知れない。重くのしかかったミスの方が鮮明に記憶、頭に残るし、あのミスがあったから後半良いティショットを打てたのだと思う」と前向きだ。
昨夜10時間近く寝て時差ボケもほとんどないという石川。残り3日間、自身初の大会連覇に向けてまずは無難な立ち上がりと言えそうだ。