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中断無しでも・・・暗闇の中で競技終了

国内男子ツアーの今季メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は11日(木)、沖縄県の那覇ゴルフ倶楽部で開幕。ティフトン芝の長いラフ、最大瞬間風速19.1m/sという強風が吹き荒れる中で、選手たちは大いに苦しんだ。

出場全114人(うちアマ15人)が、初日からオーバーパー。首位タイの5人のスコア、1オーバーという高い難易度。これを受け、競技は午前中から進行が遅れていった。ラフに曲げたボールの捜索をはじめ、ルーリングの処置、または風によるグリーン上でのボールの動きに注意を払うプレーヤーが続出。第1組が定刻どおりの午前7時40分にティオフしたのち、いわゆる“午後組”がスタートする頃には約15分~30分の遅れ。風の勢いは夕方まで衰えず、日没が迫っても競技が完了する様子は無かった。

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この日、那覇の日没時刻は午後6時5分だった。しかしH.W.リュー河井博大久保谷健一の最終組がホールアウトしたのは6時33分。那覇GCには数ホールに照明設備があり、その明かりが18番グリーンを照らしていた。それでもこの日、3オーバーの9位タイと好発進した久保谷は「最後はどうでも良くなってしまった」と、こぼす。

パー3の17番グリーンあたりから、ショットの行方が見えにくくなっていたという。そして18番ではティグラウンド上で、競技委員からの「ラフに入っても、絶対にボールを見つける」という言葉でプレー続行を決め、「出球から見えない」状態で第1打を放った。「なんとなく左」という久保谷の感触も頼りに、10人あまりのスタッフがボールを捜索し、発見。セカンドショットはグリーンを大きくオーバー、見事な第3打のアプローチでパーフィニッシュを決めたが「勘です。最後は」と口にした。日没サスペンデッドを知らせるホーンは最後まで響くことはなかった。

この日は強風こそ吹いたが、雨は第1組のスタート前にぱらついた程度。それゆえ、中断は一度も無かった。「明日もこうなるでしょうね・・・」と久保谷。もちろん彼らは2日目には午前中のプレーとなるが、進行が早まる保証はない。まるで数週間前の“暗闇プレーオフ”を思い起こさせるような初日の終わりに、ため息がこぼれるのも無理はなかった。(沖縄県八重瀬町/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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