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難関・日本オープン 予選カットスコアはいくつ?

国内男子ツアーの今季メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は11日(木)に開幕。1972年の沖縄復帰から40周年の今年、沖縄県での初開催を迎えることになった。

舞台となる那覇ゴルフ倶楽部は、普段はパー5の16番ホールをパー4として7176ヤード、パー71で争われる。地元からの大きな期待を背負うのが宮里兄弟の2人。6月の「九州オープン」で上位進出を果たし、今大会の出場権を手にした優作は「出られたことで、ひとつの役目は果たしたかなと…。出られなかったら、“県知事推薦”でもなんでも、いただけないかと思っていたところ」と冗談めかしながら胸をなでおろす。

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ツアーのシード選手でも、通常の試合に比べると狭き門を通過する必要がある“日本一ゴルファー決定戦”。まずは故郷での戦いに臨む前に少なからずプレッシャーがかかっていた。

しかしながら、今大会に合わせ十分にコースコンディションを整えてきたコースへの驚きは隠せない。ボールをすっぽりと隠し、クラブヘッドに絡みつくティフトン芝、フェアウェイは硬いが狭いところでは12ヤード強に絞られている。グリーンは芝芽の強さを感じさせないほどに固められ、簡単にボールを止めさせてくれない。優作は「一言でいうと修行をしているみたい。いつもの那覇ゴルフ倶楽部の感じではない。ラフの長さとグリーンのスピード…。やっぱりティフトンは難しい」

兄の聖志は、那覇GCと抜群の相性を持っているはずだった。2004年から2年間、同コースで開催された国内ツアー「アジア・ジャパン沖縄オープン」では、優勝、プレーオフで敗れて2位の戦績。しかし「超、難しい。こんな感じだったかな、コースが変わっちゃってる。こんなに難しいとは…。これだけ長いラフに慣れていない」と大きなため息。「考えすぎは良くない、開き直って、“勘違い”して自信を持ってやろうと思う。スコアを考えるとゴルフの幅が狭くなってしまうから」と例年以上に我慢の展開を覚悟した。

優作はスコアについてこう話した。「一日、1オーバーで回れたらいい。4日間、4オーバーで回れたら完璧です。アンダーパーが出る感じではない」。そして決勝ラウンド進出となる予選カットラインは2日間通算で「9オーバー」と予想。「一日4オーバーずつ、アマチュアもいるので、ちょっとこぼれて」と占った。

なお、日本ゴルフ協会(JGA)によれば、同大会における予選カットライン、2日間通算の“オーバーパー”記録は以下のような例がある(それぞれの大会によってパー70から74までの設定があった)。

パー70 +31(171)…1927年(第1回・程ヶ谷CC
パー71 +13(155)…2008年(第73回・古賀GC)
パー72 +24(168)…1932年(第6回・茨木CC)
パー73 +16(162)…1937年(第10回・相模CC)、38年(第11回・藤沢CC)
パー74 +18(166)…1933年(第7回・霞ヶ関CC東)

想像するのも嫌になるほどの、耐え難いスコアでの争い。今年も、そんな我慢比べの展開となるだろうか。(沖縄県八重瀬町/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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