2022/03/31振るBODYメソッド

肋骨のストレッチで手打ちを防止

ゴルフのスイングは上半身と下半身のねじりを使って飛ばすため、身体の硬さはミスを招きます。ねじりを加えるために特に重要なのが、広背筋と肋骨(ろっこつ)。前回の連載で広背筋を取り上げたので、今回は肋骨付近の筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。 ねじりをしっかり作れないと、手打ちになるため、左右に散るボールが出てしまいます。ダウンスイングで調整して真っ直ぐ飛ばせる場合はありますが、再現性はとても低いです。力がしっかりボールに伝わらないため、飛距離も低下します。 肋骨付近の筋肉は呼吸に関わるため、呼吸筋とも言われています。肋骨付近の筋肉が固まると呼吸が浅くなり、血流が悪くなります。代謝も低下して、肩こ...
2022/04/21振るBODYメソッド

良いスイングと良い姿勢をつくる捻転エクササイズ

ゴルフスイングは、テークバックで上半身と下半身を大きくねじることで、飛距離アップやスライス防止などの効果が期待できます。しかし、この「体をねじる」動きは日常生活の中であまりなく、意識して動かしていないと、どんどんねじれなくなってくるのです。とくに猫背になっている方は要注意。背中が丸まっていると、深くねじる動きはできません。今回ご紹介する捻転力アップのエクササイズで、良いスイングと良い姿勢をつくりましょう。 体にねじる動きを覚えこませるエクササイズ (1)仰向けに寝て両手を広げ、ひざを直角に曲げた状態のまま足を少し浮かせます (2)足を浮かせてひざの角度をキープしたまま、体をねじって足を右側に...
2022/05/12振るBODYメソッド

下半身の“踏ん張り力”アップでスイング安定

スイングを安定させるには、土台となる下半身の“踏ん張る力”が重要です。特にテークバックで右足を踏ん張れないと、クラブの上がる位置がインサイドになりすぎて軌道が乱れたり、トップで左足に体重が乗るリバースピボットになったりして、スライスを始めとした様々なミスにつながります。今回ご紹介する“踏ん張り力”を鍛えるエクササイズで、スイングの基礎レベルアップを図りましょう。また、下半身の血行促進効果も期待できるので、デスクワークが多い方にもオススメです。 (1) 直立した状態から両足のスタンスを肩幅よりも少し広めにとり、両腕を地面と平行になるように正面へ持ち上げます (2) 両腕を地面と平行に保ったまま...
2022/05/26振るBODYメソッド

ブレないスイングを作るためのバランス向上エクササイズ

前回は下半身の筋力アップエクササイズを紹介しましたが、スイングを安定させるためには、体のバランスを取る能力も大切な要素となります。スイング中の体のぐらつきは、スイング軌道の乱れに直結します。特に普段から硬いソールの革靴やヒールの高い靴を履く機会が多い方、歩行時につまずきやすい方は、バランス能力の低下に注意が必要です。今回ご紹介するバランス能力向上エクササイズで、ミスの出にくいスイングを作りましょう。 ジャンプ&片足立ちエクササイズ (1) 両足で真上にジャンプし、右足だけで着地します (2) 片足立ちのまま、スイング時のようにひざを軽く曲げて上体を前傾させ、その体勢を3秒間キープします (3...
2022/06/09振るBODYメソッド

打点のバラつきに効く! 正しいコックを作るためのエクササイズ

フェースの打点がバラついて弾道が安定しない方は、手首のコックの仕方に問題があるかもしれません。スライスが多く出る場合は、インパクトで手首の角度を戻しすぎてフェースが右に向いてしまっている可能性があります。また、手首は普段から意識して動かしていないと可動域が狭くなりやすい部分でもあります。今回は、スイング中の手首の正しい動かし方を覚えながら可動域を広げられるエクササイズをご紹介します。 腕を正面に伸ばして手首を縦に動かす (1) 右腕を体の正面方向に水平になるまで上げて伸ばし、手を軽く握って親指を立てます。左手は右肩に添えて、体が動かないように意識します (2) 右手親指が正面方向を指すように...
2022/06/23振るBODYメソッド

スイングを整えるための股関節捻転ストレッチ

バックスイングで捻転が足りず、クラブがトップ位置まで上がらないとき、無意識のうちに別の部位を使って足りない分を補おうとします。代表的な例は手首のコックを入れすぎてしまうこと。そうなると、インパクトのタイミングを取ることが難しくなり、スライス、ダフリ、トップといったミスが出やすくなります。体の余計な動きを増やす原因となる捻転不足を、今回ご紹介する股関節ストレッチで解消しましょう。 股関節の外旋ストレッチ (1) 仰向けに寝た状態から足を腰の幅くらいに広げ、ヒザを90度曲げて立てます (2) 両ヒザを外側へゆっくりと開きます (3) 上記を10~15回繰り返します 両ヒザを開くときに背中が反って...
2022/07/07振るBODYメソッド

スイング中のフラつきに効く足首のストレッチ

アドレスで十分に前傾できなかったり、スイング中にバランスを崩してフラついたりする方は、足首の固さが原因かもしれません。足裏をしっかりと地面につけて体のバランスを取れるように、ストレッチで足首の可動域を広げておきましょう。バランスを取りやすくなると、ダウンスイング中の体の浮き上がりを軽減できるほか、様々なミスの防止につながります。 床に座って足首を曲げ伸ばすエクササイズ (1) 床に座って右足を伸ばし、少し浮かせます。手は後ろの床につけて体を支えます (2) 右足首を曲げられるだけ曲げて、つま先を体に近づけます (3) 右足首を伸ばせるだけ伸ばして、つま先を体から遠ざけます (4) (2)と(...
2022/07/21振るBODYメソッド

ショットミスを減らす背すじキープエクササイズ

スイング中に背すじが丸まったり、反ったりしてしまうと、クラブの軌道が乱れてボールにしっかりと当てることが難しくなります。トップやダフリ、スライス、フックといったあらゆるミスの原因にも…。今回ご紹介する背すじの姿勢をキープするエクササイズで、打点やクラブ軌道を安定させましょう。 美しいアドレスをつくるエクササイズ (1) 両手でクラブを持って後頭部、背中、おしりの3点にクラブが付くように当てます (2) クラブが3点から離れないように意識しつつ、ゆっくりと股関節から前傾しておじぎをします (3) おじぎの姿勢からゆっくりと直立姿勢に戻ります (4) (2)(3)を10回程度くりかえします。 ア...
2022/08/04振るBODYメソッド

ヒジと手首の痛みを予防する簡単ストレッチ

ヒジや手首はゴルフスイングによって負担がかかり、痛みや張りが出やすい部位です。痛みを予防するためには、普段からストレッチでやわらかさを保ちつつ、ラウンドや練習後にしっかりとほぐすことが大切。痛みを感じる前に、今回ご紹介するストレッチでしっかりと対策しておきましょう。 (1) 右手を前に伸ばし、手のひらを上に向けます (2) 手首を甲側に曲げて左手で右手の指を手前に引き、20秒間キープします (3) 次に、右手のひらを下に向けて手首を手のひら側に曲げます。左手で右手の甲を手前に引き、20秒間キープします (4) 左手首も同様に行います ポイントは、腕をしっかりと伸ばして痛みを感じない程度に前腕...
2022/08/18振るBODYメソッド

腕の筋肉痛や関節痛を軽減するゴルフ後のストレッチ

ラウンドの後半や練習場でたくさん球数を打ったあと、腕に張りやだるさを感じたことはありませんか? そのまま放っておくと、ひどい関節痛や筋肉痛になってしまう可能性があります。肩から手首にかけての関節と筋肉を、ストレッチでアフターケアしましょう。 手のひらを上に向けて外旋するストレッチ (1) 右ヒジを曲げて手のひらを上に向け、左手で右手の人差し指つけ根あたりを下からつかみます (2) 右腕を外旋して手のひらを外側に向けます (3) 右手のひらの向きをキープしながらヒジを伸ばし、30秒間キープします (4) 左腕も同様に行います 手のひらを下に向けて内旋するストレッチ (1) 右ヒジを曲げて手の...
2022/09/01振るBODYメソッド

ナイスショット率を上げる腕の脱力運動

良いショットを打とうと意気込むほど、腕に力が入ってミスショットをしてしまいがちです。今回は、ショット前に短時間でできる簡単な腕の運動をご紹介。大事な一打の前に、腕をリラックスさせて無駄な力を抜いておきましょう。 両手を合わせて手首を反らせる (1) 両手のひらを体の前で合わせ、左手を半分上にずらします (2) 両手を右脇付近に移動し、右手の指のつけ根あたりを左手で押します (3) 逆の手でも同様に行います (4) (2)(3)を10~15回くりかえします 両手のこぶしをぐるぐる回す (1) 両腕のひじを曲げて、両手は軽く握りこぶしを作ります (2) 脇が開かないように意識しながら、自分から...
2022/09/15振るBODYメソッド

スイング中の腕の余計な動きを防ぐストレッチ

意識していてもなかなか直せない、スイング中の左ひじの曲がりや脇の開き。腕が余計な動きをすることで、打球も乱れがちになってしまいます。原因の一つとして考えられるのが、関節や筋肉の硬さ。今回ご紹介するストレッチで手首から肩周りまでを十分にほぐし、カッコいいスイングと打球の安定を目指しましょう。 両手を広げて手首を曲げるストレッチ (1) 両手を真横に広げて手のひらを下に向けます (2) 両手首をゆっくり反らせて手のひらを外側へ向けます (3) (1)の状態に戻ってから、手首を曲げて手のひらを内側へ向けます (4) (1)~(3)を10回程度くりかえします 肩をリラックスさせて腕をまっすぐ伸ばすこ...
2022/09/29振るBODYメソッド

腕と体の一体感を作るためのストレッチ

腕と体がバラバラに動くスイングでは、打球はなかなか安定しません。今回は腕と体を同調させるための第一歩として、肩周りから腕にかけての関節のやわらかさと一体感を作るためのストレッチをご紹介します。 四つん這いで腕と肩のストレッチ (1) 四つん這いになり、両腕を外回りに回して指先を後ろへ向けます (2) おしりをかかとに近づけるように後ろへ動かし、腕に心地よい張りを感じるところで5~10秒キープします (3) (1)~(2)を5回くりかえします アドレス時の姿勢キープにも効果はありますが、自分の体重を使った分だけ強く伸ばせるので無理は禁物です。最初はおしりがかかとにつかなくてもOK。また、手をつ...
2022/10/13振るBODYメソッド

ひざ痛の軽減と予防に効く運動

ラウンド中にひざの痛みが出ると、しっかりとスイングできないばかりか、歩くことすらつらくなる場合があります。ひざの痛みを軽減・予防するには、ひざ関節を支える筋肉を強化することが大切。しかし、いきなりスクワットなど負荷が大きいトレーニングをするのは、かえって痛みを悪化させる可能性があるので危険です。今回はひざ関節に負荷をかけずにできる運動をご紹介します。 ひざ裏のタオルを押しつぶす運動 (1) 仰向けで寝た状態で、ひざの裏側に丸めたタオルを置きます (2) タオルをつぶすようにひざ裏で押さえつけ、5~10秒間キープします。 (3) (2)を5~10セット繰り返したら、反対の足でも同様に行います ...
2022/10/27振るBODYメソッド

スイングの土台をつくる太ももトレーニング

運動不足によって太ももの筋肉が衰えてくると、スイング中に下半身の踏ん張りがきかなくなってスウェーしたり、フラついたりするようになります。そればかりか、ひざ関節を支える力が弱くなり、痛みが出てしまうことも。今回はちょっとした空き時間を使って簡単にできる太もものトレーニングをご紹介します。 床に座って足を持ち上げる運動 (1) 床に座って片足を伸ばし、体の後ろに手をついて支えます (2) つま先を上に向けたまま足を床から30~50cmくらいまで持ち上げ、ゆっくりと下ろします (3) (2)を10~15セット繰り返したら、反対の足でも同様に行います つま先を外側に向けて足を持ち上げる 次に、つま...
2022/11/10振るBODYメソッド

飛距離アップに効く下半身強化トレーニング

より遠くへ飛ばすためには腕力よりも下半身の柔軟性や筋力が大切です。ゴルフスイングには日常生活ではあまりない下半身の動きが含まれており、普段から意識して動かさないと捻転が浅くなり飛距離が落ちてくることも…。そこで今回は、スイングに必要な下半身の柔軟性と筋力を身につけるトレーニングをご紹介します。 ひざを中心に足を回旋させる運動 (1) 足を前後に開き、ひざを曲げて腰を少し落とします (2) 足の裏を床につけたまま、前側の足のひざをゆっくりと外側へ動かします (3) そのまま、今度はひざをゆっくりと内側へ動かします (4) (2)(3)を10~15回程度繰り返したら、逆の足を前にして同様に行いま...
2023/05/25振るBODYメソッド

脱力したいときこそいったん力む! 力みのないアドレス作りに役立つ即席ストレッチ

アドレスでつい力んでしまう…そんな悩みを解決できる、スイング前にその場でできるストレッチをご紹介します。力みのないアドレスを作ることで、手打ちや体の伸び上がりを予防できます。 アドレスの姿勢を取って、両ヒジを真っすぐ引き上げます。やり方はこちら。 (1)2秒ほどかけて両ヒジを真上に引き上げます (2)この時、首を短くするようなイメージで肩をすくめるようにしてください。肩・肩甲骨・腕に力が入るのを意識します (3)一番上まで上がったら、肩甲骨を引き寄せるイメージで1秒グッと力みます (4)腕の重さを利用して重力に逆らわずにストンと脱力します。首を長くするイメージで力を抜きます (5)同じ動きを...
2023/06/08振るBODYメソッド

神谷そらほど回せとは言わないが…「スウェー防止」のウォームアップ術

今回はバックスイングでのスウェー防止法を紹介します。肩や股関節の可動域が小さいと、クラブを上げるときに体を右にズラして“体を回している気”になってしまいがち。このストレッチで、正しく体を回転させる感覚を覚えましょう。 アドレスの体勢から右足を一歩前に出し、両手をクロスさせて肩に乗せます。 (1)目線は上げずに仮想ボール位置べ。実際にボールを置いてもOKです (2)上半身だけをひねる意識で、クラブを上げるようにゆっくり体を回します (3)最初はゆっくり、回転量も小さく始めましょう。このとき意識するのは、「右足にしっかり体重を乗せ、右足裏が地面から離れないこと」と「お尻が右足の外側に出ないこと」...
2023/06/22振るBODYメソッド

カベを使って体をキュッと“雑巾絞り” 脱!オーバースイングストレッチ

バックスイングで胸が回らないと、その分腕の動きが大きくなってオーバースイングになりがちです。カベを使って体全体を捻じるストレッチで、胸を開く感覚を覚えましょう。カベを使うことで姿勢が固定されるので、雑巾を絞るように上半身・下半身のひねりを深く感じられるようになります。 脚は肩幅くらいに開いて、カベの横に立ちます。 (1)つま先・顔は正面に向けたまま、両手のひらがカベにベッタリつくよう手をつきます (2)手の幅は肩幅より少し広め。下半身はそのままで胸をカベに向け、肩甲骨を開く感覚を意識しましょう (3)その状態から、つま先をカベと反対方向に向けると、胸・腰・背中の捻じれがさらに感じられるように...
2023/07/06振るBODYメソッド

トミー・フリートウッドのような側屈を作る 捻じれを感じるストレッチ

トミー・フリートウッド(イングランド)までとは言わないけれど…ゴルフクラブを使ったストレッチで、しっかり念転させたスイングを身につけましょう。実際にスイングすると、思った以上に体を捻じれていない人も多いはず。クラブを持って上半身を固定することで、念転と体を横に倒す側屈の感覚を覚えさます。 両足をアドレスと同じ幅に開き、7Iを持って右足つま先の前にクラブをつきます。 (1)クラブの上に両手を乗せて、ヒジを伸ばしたままキープします (2)その状態から右ヒザを内側に折ってゆっくり体を捻じっていきます (3)この時、背筋が曲がらないように前傾姿勢をキープ、腕は伸ばしたまま、地面と平行になるように意識...