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15歳アマ・勝みなみは115位も同組の藍が賛辞

茨城県の茨城GC西コースで開幕した国内女子ツアーの今季メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」初日。アマチュアの15歳、勝みなみは1バーディ、11ボギーの「82」と崩れ、10オーバーの115位と大きく出遅れた。

宮里藍森田理香子との同組プレー。15歳のシンデレラガールに用意された、いや、自らの力で勝ち取った華やかな舞台での戦いは、想像以上に厳しいものになった。平均7メートル以上の突風が終始吹き荒れた茨城地方の午後。勝は終始それに翻弄され、出だしからボギーを乱発した。18ホール中、パーオンに成功したのはわずか6ホール、パット数は34に上った。

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ラウンド後は「何にも言いようがないです…」が第一声。「風の計算が難しかったです。前半から悩んで打つことが多くて。今日はもう風で…コースが難しいとも思えなかった」。森田には飛距離で圧倒され、間近で見た宮里のプレーには「カッコよかったです。転がしがすごく上手かった。真似しようと思ったんですけど…」と、ただただ感嘆した。

初日のギャラリー数は昨年比1096人増の4789人。民放キー局すべてのテレビカメラが集結し、報道関係者は優勝後初登場となった前週の「サイバーエージェントレディス」よりも約1.5倍の121人に膨れ上がった。唯一の見せ場は後半5番(パー5)で、残り100ヤードをピッチングウェッジでピンそば1.5メートルにつけて奪ったバーディだけ。「良いショットはそれくらい」と157センチの体を小さく丸めた。

だが、憧れの人が決してガッカリするようなことはなかった。宮里はラウンド後「今日一日のスコアだけでは判断できない」と言い、「本当にいいボールを打っていた。弾道も高いし、距離も出ている。インパクトが毎回安定しているので、すごくいいショットを打つなという印象。小技、パッティングは伸びしろがある。うまくかみ合えばいいプレーになる」と潜在能力を高く評価した。

そしてプレー以上に称賛したのが、その人柄。「話をした時に、受け答えがしっかりしていて。そっちの方が印象に残りました。最初の印象は間違っていなかった。すごくしっかりとしていて、芯がある。本当にすごい楽しみだと思う」。日本を代表するプレーヤーの胸にそう刻み込んだことだけでも、計り知れない価値がある。(茨城県つくばみらい市/桂川洋一)

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