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2021年2月のマンスリーゲスト セキ・ユウティン

「Hot Shot with GDO」の2021年2月のマンスリーゲストにはセキ・ユウティンプロを迎え、全4回でお届けする。

1998年3月5日生まれの22歳。4歳まで日本で過ごし、中国で7歳からゴルフを始める。2014年にプロ転向。18歳だった2016年に中国ツアーで初優勝を飾るとともに賞金女王に輝く。2017年から本格的に日本ツアーに参戦し、2019年にプロテストに合格。同年のステップアップツアー「日医工女子オープン」で優勝。2020~2021年シーズンの出場企画はQTランキング9位。

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第1回 「トレーニングで30ヤード飛距離アップ」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合の中止や延期が相次いだ2020年は、レギュラーツアー12試合、ステップアップツアー1試合に出場。自粛期間中は家の近くで練習に励み、弱点だったドライバーの飛距離アップを目指し、スイング改善とトレーニングを強化した。2017年に年間を通じてレギュラーツアーに参戦したときのドライバー平均飛距離は220ヤードだったが、昨年のトレーニング後には250ヤードにまでのびた。

2020年12月に開催された、「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、2打差3位からスタートし、終盤15番から4連続バーディと猛チャージ。7バーディ、ボギーなしの「65」でホールアウトし、通算8アンダーで優勝を果たし、飛距離アップの成果はもちろん、メンタル面でも成長を実感できた試合だった。

日本は食べ物が美味しく、人々がフレンドリーなところが気に入っているポイント。ゴルフ場は山岳コースが多く、アップダウンの計算が難しいが、トーナメントのレベルが高く、ゴルフをよく知っているギャラリーが多いので、とてもポジティブなエネルギーをもらっている。

日本語の勉強は、テレビでニュースの字幕を見ながら綺麗な発音の勉強している。読み書きは、ひらがなとカタカナは大丈夫だが、漢字は中国語と意味や読み方が違うことが多く難航している。

寒がりで、夏は得意だが冬は苦手なので、オフシーズンは暖かい沖縄で合宿をする。最初の2ヶ月はトレーニングに重点を置き、ラスト1ヶ月で実践的なラウンド練習をする予定だ。

第2回 「ジュニア時代に36勝の大記録」

ゴルフを始めたきっかけは、7歳の夏休み。当時中国ではゴルフをする人は少なかったが、日本の会社に働いていた父親が、多くの同僚と同じくゴルフを始め、一緒に練習に連れて行ってくれたおかげだ。

学校が終わり、夕方5時から母親と一緒に練習場に行き、車の中で夕食を食べた後に、夜9時まで練習をする毎日。子供心に遊びたい気持ちもあったが、アマチュアの大会で36勝を記録。成績が出るようになってからは練習が楽しくなり、15歳でプロを目指すことに決めた。

今年プロテスト受験を控えている4歳下の妹は、全く違うタイプ。明るい性格で、身長は10cmほど低いが、ドライバーの飛距離は240~250ヤードとあまり変わらず、常に攻めるゴルフで爆発力がある。

コーチは奥村竜也先生、宇於崎孝先生に加えて、マーク・スウィーニーに7年ほどエイミングポイントを習っている。ゴルフで一番大事なのはパッティング。視覚だけでは、光の具合や景色で傾斜が読みにくいが、足で感じ取る感覚は正確だ。

憧れは宮里藍さんで、11歳の誕生日にシンガポールでプロアマに参加したときに、「お誕生日おめでとう」とボールに書いてプレゼントをしてくれたことがとてもうれしかった。

食べ物に気を使っていて、栄養面でも勉強を続けている。油っぽいものが苦手で、野菜や果物など自然なものが好きだ。日本料理では「すき焼き」と「お寿司」が好物。父親は以前日本のお寿司屋さんで5年ほどアルバイトをしたことがあり、お刺身を綺麗に盛り付けるのが得意だ。嫌いな食べ物は特になく、子供の頃からよく食べてよく寝ていたのでここまで大きく成長できた。

第3回 「美肌の秘訣は週5のシートパック」

ゴルフクラブはPING、ボールはタイトリスト、アパレルはルコック、シューズはフットジョイを使用している。得意クラブは「ラッキークラブ」でもある8番アイアン。今までに7回ホールインワンをしたことがあるが、そのうち5回が8番アイアンだ。

パー5の3打目が100ヤード以内の飛距離なので、よく使うウェッジを3本入れて、ウッドを3番スプーン1本のみにしているのがセッティングのこだわり。ゴルフは安定性を最も重要視しており、ピン位置、バンカーや池の配置、順位などの状況に応じて攻めるかどうかを判断するようにしている。

雨の日は明るい色、気分が高まっているときには落ち着いた色など、その日の天気や気分によって、ゴルフウェアを選ぶようにしている。昨年の2月からコロナ禍で美容院に行けず、今までで一番髪が長いが、せっかくなのでロングヘアをこのまま楽しみたいと思っている。

滋賀県に住んでおり、お買い物は電車で20分くらいなので京都に出かけることが多い。美肌の秘訣はこまめな水分補給で、スプレーや、ラウンド後のシートパックを心がけている。スポンサーの三洋化成が展開する化粧品ブランド「Cheriage(シェリアージュ)」のマーケティング活動にも携わっている。

第4回 「ゴルフは人生の師匠です」

ゴルフ以外のスポーツは、遊びでバトミントン、卓球、ビリヤードなどをする程度。歌うのが好きで、中国語が多いが、日本語もたまに歌う。好きな歌手は西野カナで、中国ツアーの前夜祭で披露したこともある。

視野を広げるため、コロナ禍のステイホーム中は勉強もかねて、心理学の本をたくさん読んだ。あらためて、自分のいいところ、弱いところを探すことができたと感じている。

休みの日は仲良しの妹とショッピングに行ってストレスを発散している。最近買った「iPad」は、画面が大きく、スイングやトラックマンの数値チェックに役立っている。

好きな男性のタイプは、ゴルフだけでなく、フィットネスなどの運動が好きで、明るい性格の人。インスタにもアップしているが、オフの間は週に6回、ストレッチも含めて2~3時間程度のトレーニングに励む。今一番大事なのは、目標を達成するための体づくりで、トレーニングの成果もあり、体重は前シーズンに比べて8キロ増えた。ダイエットは引退後にたくさん時間があるので、おあずけだ。

将来の夢は日本ツアーとアメリカツアーで優勝し、憧れの宮里藍さんのように世界のトップ選手になること。ゴルフは人生の師匠みたいなもので、忍耐、集中、平静、礼儀などたくさんのことを教えてくれて、多くの素晴らしい方々との出会いに感謝している。



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