「Hot Shot with GDO」の2022年3月のマンスリーゲストには泉田琴菜プロを迎え、全4回でお届けする。

1999年8月5日生まれ、新潟県出身の22歳。中学3年生で身体能力が認められ、関東ゴルフ連盟（KGA）が日本ゴルフ協会（JGA）と連携して実施した育成プログラム「TEAM KGAジュニア」で指定強化選手に認定。

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アメリカの「IMGゴルフアカデミー」への留学を経て、帰国後に出場した2018年の「新潟県女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝し、翌年の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」への出場権を獲得。予選を通過し、38位タイの成績で存在感を現した。昨年の11月に、3度目のプロテストで3位合格を果たし、94期生となった。

第1回 「3度目の正直でプロテストに合格」

中学卒業後に渡米してIMGアカデミーに入学し、3年間を過ごした。帰国後、2019年に1度目のプロテストを受験したが、ファイナルには駒をすすめることができなかった。

コロナ禍で延期になり、2021年6月の開催となったプロテストが2回目の挑戦。最終日の最終ホールで池につかまり、ダブルボギーとして惜しくも1打差で不合格。翌日から練習をはじめたが、クラブを握りながらも涙がこぼれて仕方がなかった。「みんな必死だし、受かりたい気持ちは一緒」と言い聞かせ、同年におこなわれた3度目のプロテストで3位合格を果たした。

休みなしで練習をし続けてきたので、緊張の糸が切れたのか、QTではファイナルには進出できず、タイミングを合わせられなかったことに実力不足を感じた。

今シーズンはステップアップツアーを主戦場として、技を磨いて優勝を目指す。推薦でマンデートーナメントに出場できる試合は全力でがんばり、チャンスを生かしてリランキングに食い込み、来季の前半戦のシードを獲得するのが目標だ。

第2回 「お肉はウェルダンで」

兄の影響で、小学校1年生から中学校1年生まで男子と一緒の野球チームに入り、6年生ではキャプテンをつとめた。みんなで助け合い、喜びをわかちあうチームプレーが楽しかったので、母親のすすめでゴルフを始めたときの印象は「孤独」だった。

運動神経がよく、なにをやってもそれなりにできてしまうのが自分の中ではネガティブ要素。器用ですぐに調子にのってしまうので、極めることが不得意。今のところゴルフは「できた」と思えたことがなく、上手くなりたいと思っている。憧れは不動裕理と松山英樹だ。

食事にこだわりがなく、食べられたらなんでもいい。一番好きなのは、新潟のお米で母親がつくってくれるおにぎりと豚汁。一人暮らしで自炊をする日々だが、なんでこんなにも不味いんだろうと不思議に思う。

トレーナーのアドバイスで、朝食はめかぶ、納豆に卵1～2個、お味噌汁、ごはんに副菜が定番メニュー。夜はレシピサイトを見て、お肉を焼いたり、野菜炒めをつくったりしているが、ゴルフで疲れて帰ってつくるのは大変。嫌いなものは、セロリと生魚。生の触感が苦手で、お肉も焦げるくらいに焼いてもらうのが好み。

第3回 「課題はメンタル強化」

今年から、クラブとボールはテーラーメイド。話題のステルスを使っているが、打ちやすく、打感がいいし飛ぶので、もはやクラブのせいにできない。一度使うと情が移ってクラブを替えないタイプ。

ショートアイアンが好きで、得意クラブは8番アイアン。ドライバーの飛距離は250～260ヤードだ。コーチは石井忍さんで、4年ほど教わっているが、技術の向上を実感している。

試合になるとその場しのぎで手打ちになってしまうので、トレーニングを強化して安定した理想のスイングが実現できるよう体づくりをしている。普段は器具を使いながらドリルやハーフスイングなどの地味な練習を重ね、課題のメンタル面ではトレーナーをつけて、一打一打をどんな気持ちで打つべきか話し合いながら次につなげる作業をしている。

ゴルフウェアはシンプルなデザインが好み。好きなブランドは動きやすくワンポイントが可愛いラコステ。グリップは黄色やオレンジなどの明るい色で揃えている。

第4回 「喧嘩独学」

趣味は音楽を聴くことと、マンガを読むこと。いまは、いじめられっ子が病気のお母さんを守るために強くなっていくストーリーで人気の「喧嘩独学」にハマっていて、課金をして一気見すればいち早く読めるが、永遠に読んでしまいそうなので、自分に言い聞かせて我慢をして少しずつ読んでいる。

コロナ禍でおうち時間が増えたので、イヤホンで聞ける音がでないピアノを買って練習しようと思ったが、どうせならちゃんとしたものが欲しくなり思いとどまった。スポーツばかりしていたので、ピアノで芸術的感性を磨きたい。

賞金で一生の記念にロレックスの時計を買うのが目標。自分の性格はまわりからもよく言われるが、「めんどくさい」。喜怒哀楽が激しく、スイッチが入ると急にテンションが上がって、ずっと喋り続けてしまう。笑いのツボも周りとは違い、気づいたら自分だけ笑っていて気まずいことがある。

悩みは音痴なこと。先輩とかとカラオケにいったときに盛り上げられるように歌が上手くなりたいと思っている。理想の男性は俳優の永山瑛太さんで、くたっとしたTシャツを着て無精ひげが似合うようなタイプが好みだ。

将来の夢は日本や海外のメジャー大会で優勝すること。IMGアカデミーでは世界から集まったトップアスリートが、自分のするべきことが明確にわかっていて、人の目を気にせず、目標に向かって突き進む姿を目の当たりにした。成績を出して、印象に残るプロゴルファーになって活躍をしたい。