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マスターズ
期間:04/10~04/13  場所: オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

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<堀江x三田村 4>プレミアム感こそマスターズ

2014/04/07 09:58

ホリエモンの胸も踊る「マスターズ」の魅力 ホリエモンの胸も踊る「マスターズ」の魅力とは?

【堀江貴文(以下、堀江)】 僕ね、オーガスタはプレーするチャンスがあったんですけど、やらなかったんですよ。

【三田村昌鳳(以下、三田村)】 もったいないですねえ。

【堀江】 いま考えるともったいないんですけど、その頃はゴルフに興味がなかったんですよ。どうでもよかった。

【三田村】 今は抽選になっちゃったんですけど、昔メディアは金曜日に先着順でサインするとプレーできたんです。それで僕は2回プレーしました。あそこはね、普段もプレーできるんです。ただしメンバーを探さないといけない。メンバーを探すことができても、その人の日程に合わせないといけない。突然電話が掛かってきて「今週の金曜日オレ行くけど来る?」みたいな感じだから、「じゃあ今から飛行機で行くよ」っていうような人じゃないとプレーできない。

【堀江】 うーん。

【三田村】 あとはクローズしている時間が長い。

【堀江】 ですよね。あれ、マスターズのためなんですか?

【三田村】 マスターズのためと、もう一つは暑過ぎてできない。あそこは南部でとにかく暑いですから。10月1日がオープンで、9月30日にメンバーが来て前夜祭をやって翌日にプレーして帰るっていうのをやる。一応12月はやっているけど、だいたい10月、11月の2ヶ月くらい。で、1月、2月はダメなんで、また3月からやって5月まで。正味5ヶ月あるかどうか。

【堀江】 飛行機(プライベートジェット)を買ったときに、チャンスはあったんですよ…。

【三田村】 下手でも日本とあまり変わらないスコアで回れますよ。

【堀江】 そうですか?

【三田村】 僕らイーグルなんか狙わないじゃないですか。

【堀江】 あー、なるほどね。

【三田村】 イーグルを狙うから罠にハマる。あるいはバーディを獲りたいから罠にハマる。もちろんグリーンはちょっと難しいけど、ラフもないし、OBもないですから。

【堀江】 はいはい。

【三田村】 でね、マスターズはアメリカのスポーツイベントだなって感じるんです。アメリカ人ってスポーツ観戦の仕方がうまいじゃないですか。演出もうまいけど、ビール片手に盛り上がるのが好き。日本って「お静かに」っていうと、極端にお静かにしないといけない。

【堀江】 はー。

【三田村】 拍手もね、僕は表現力が違うのかなって感じがしていて。

いつかはマスターズ!そんな思いを抱かせる いつかはマスターズ!そんな思いを抱かせるのが人気の秘密

【堀江】 僕、行ったことないんで分かんないですよね、その感じ。

【三田村】 基本的にはアメリカのエスタブリッシュメント(編注:既存の秩序や権威、その階級)の祭典なんです。今はちょっと変わったけど、どこかで線引きがあってものすごくウェルカムしてくれるんだけど、こっからこっちは入っちゃダメっていう見えない壁があった。白人社会の晩餐会みたいなもので。

【堀江】 南部ですからね。

【三田村】 アイゼンハワーを大統領にしようって動き始めたのもあのクラブハウスですから。ただ、マスターズですら最初はギャラリー券が売れなかった。ボビー・ジョーンズが弁護士をやっていたんで、アトランタとか近くの弁護士に「悪いけど50枚買ってよ」とかやっていた。で、それがこんな人気になっちゃっても「もう売れているから1枚でいいよね」っていうのをやらないのがあそこなんです。相変わらずちゃんと50枚売っている。

【堀江】 50枚?

【三田村】 「50枚頂戴!」って言われたら、ちゃんとその枠分は渡すんです。本当はオーガスタにしても他にバラまきたいわけですよ。でも義理があるから、そういうところはちゃんとする。まあ、是非一度行って頂きたいっていうのはそういう雰囲気。

【堀江】 ほー。

【三田村】 あとは、ちょっとギャラリーの品がいい。つまりマスターズっていうのは閉鎖的なゴルフ場でやる祭典で、唯一そこで一般人が好き勝手に見られるという、このギャップが人気の元なんです。いずれはマスターズのギャラリーとして生で観たいっていう見せ方をする。

【堀江】 プレミアム感があるんですね。

【三田村】 あるんです。僕が普通にチケットを買うと4日間で250ドル。それを5,000ドルとか7,000ドルでダフ屋が売っている。僕らが最初にメディアとして行ったときは机もなかったんですよ。昔はラウンジの片隅で仕事をしていた。色んな意味でアメリカを感じさせる。アメリカのスポーツイベントってこうやって生まれ育ってきたんだなって、その一端が分かる。「歴史と伝統は重んじるけど、その奴隷にはならない」っていうケネディの言葉があったけど、それに近い。変容を恐れないけど、ここのラインは守るよっていうのが上手い具合にできている。そして地域の巻き込み方がうまい。学校は1週間休みだし。

【堀江】 そうなんですか?

【三田村】 そう。だからカメラマンが助手を雇いたいってプレス担当に頼むと、だいたい地元の学生なんですよ。最初に雇ったとき中学生だったのが、次に会ったら大学生になっている。「お前、大きくなったなぁ」っていうような繋がりもある。

【堀江】 すごいっすね、行きたいなぁ。

【三田村】 マスターズと全米オープン、全英オープンも全然違う。なんでメジャートーナメントが面白いのかっていうと、それぞれキャラが立っているから。日本がちょっと立ってない。日本だとティがあって、グリーンがあって、バンカーがあって、どこも同じ作りじゃない。

【堀江】 たしかに。日本のゴルフ場だと、小樽(CC/北海道)とかちょっと変わっていますけどね。(カートの)手引きとかやめちゃうらしいですね、あそこ。(キャディバッグが)重いと別料金とられちゃうんですよね…(苦笑)。

(第5回につづく)

堀江貴文
1972年福岡県八女市生まれ。東京大学在学中の96年に有限会社オン・ザ・エッヂを設立。エッジ、ライブドアと社名を変え、プロ野球球団やニッポン放送買収で世間の注目を集める。05年には衆議院の総選挙にも立候補したが、翌年に証券取引法違反で逮捕され、11年6月に収監。刑期を終えた現在はSNS株式会社のファウンダー兼従業員として活動を行っている。愛称はホリエモン。

三田村昌鳳
1949年神奈川県逗子市生まれ。立正大学卒業後、週刊アサヒゴルフ副編集長を経て、77年に独立して株式会社S&Aプランニングを設立。ゴルフジャーナリストとして73年から世界のメジャーを追い続けている。95年には米国でスポーツライター・ホール・オブ・フェイムを受賞。96年の第1回ジョニーウォーカー・ゴルフジャーナリスト賞最優秀記事賞を受賞。著書に「タイガー・ウッズ伝説の序章」「伝説創生」など多数。

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