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台風の中で600キロ走破 プロゴルファー表純子の生きる道

2015/07/17 19:36

表純子とキャディを務めた前田久仁子(写真左)

国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」の初日、1アンダーの16位で滑り出した表純子は、キャディがいつもの名コンビ、夫・広樹さんではなかった。広樹さんの母が開幕前日の16日、66歳の若さで急逝したためだ。

「(義母が)危ないと聞いて、夫を先に自宅に戻していたので、今週のキャディをお願いした」と、代役でキャディバッグを担いだのは女子プロ仲間の前田久仁子だった。

表のもとに訃報が届いたのは、試合会場でプロアマ出場の待機をしていた16日午前11時。今週のキャディ前田とともに、広樹さんの実家がある静岡県菊川市まで車を走らせた。最期のお別れをいったん済ませると、午後9時には実家を出て帰路へ。台風11号の接近による激しい降雨と事故渋滞により、会場そばのホテルに帰り着いたのは17日午前2時だったという。

「(義母に)会えて良かったです――」。往復約600キロの走破に当たっては、「最悪、ゴルフ場に直行するつもりだった」と着替えなども準備していたが、辛うじて約3時間の睡眠はとれ、ベストを尽くしてプレーした初日だった。

6月の「アース・モンダミンカップ」の出場で、2011年3月の「ダイキンオーキッドレディス」から続く連続出場試合数を155試合に伸ばし、ツアー史上最長記録の保持者となった。2週間のオープンウィークをはさんだ今大会ももちろん記録更新がかかっている。

そういえば、昨年11月の「大王製紙エリエールレディスオープン」最終日に、実母の訃報を聞いた際も、表が夫と相談の上で向かったのは、入院先の病院ではなく試合会場だった。

与えられた出場資格をフルに活かし、毎週、当たり前のように試合でプレーする。どんな時も応援してくれた家族の想い、それを正面から受け止めていればこそのきつい決断だ。プロ20年目のベテランはこうして記録を塗り替えている。(茨城県阿見町/糸井順子)

糸井順子(いといじゅんこ)
某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループ内では紅一点の存在だが、荒々しいトーナメント会場へ日々取材に足を運ぶ。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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