中国勢が地の利を活かし、欧州タイトル獲得に意欲
2015年 ボルボ中国オープン
期間:04/23〜04/26 場所:トムソン上海浦東GC(中国)
上海での快挙達成を目指すレビ
前年覇者レビの自信
アレクサンダー・レビが、キャリア初となるヨーロピアンツアーのタイトル防衛へ向け、今週上海で開催される「ボルボ中国オープン」へ臨む。もしも、タイトル防衛に成功すれば、21年の大会の歴史でも初めて連覇を果たした選手として歴史にその名を刻むことになる。
この心優しきフレンチマンは1年前、先週の「深センインターナショナル」の会場となったゲンゾンGCにて、イングランドのトミー・フリートウッドに4打差をつけ、躍進を遂げる勝利を飾った。
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今年の「ボルボ中国オープン」の開催地となったトムソン上海浦東GCは、世界で最も人口の多い都市の一つである上海の郊外に位置し、2004年から2008年にかけて「アジアンオープン」の開催地ともなったコースだ。24歳のレビはこの全長7296yd、パー72のレイアウトに馴染みこそないが、励みになる先週のパフォーマンスで手応えは掴んでいる。
「ディフェンディングチャンピオンとして大会へ帰って来るのは良いものですね。特に自分にとって初めてのタイトルでしたから。今週はただエンジョイしたいと思っています。良いプレーができていますし、自分のゴルフは良い形になっていますので、楽しめればいいですね」とレビ。
「シーズン序盤は良いプレーができていませんでしたので、以前のプレースタイルに戻すことに決めたのです。もっと攻撃的にプレーして、あまり物事を考え過ぎないように。どうやらそれが上手く行っているみたいです」。
「昨年の優勝は良く覚えています。特に最終日のことは良く覚えていますね。それに、もちろん2日目の「62」のことも。2日目から(最終日の)最終ホールまで大会の首位に立ち続けるのは、精神的にきついんです。逃げ切りが最も難しい勝ち方だというのが僕の意見ですね」。
「ただ、逃げ切って勝てたのは大きな自信につながりました。というのも、大きな大会で勝つ上で、自分のゴルフは十分通用すること、そして精神力も十分な強さがあることが分かりましたから」。
23歳で優勝したことにより、レビは、今は国籍をフランスからポルトガルに変更しているジョゼ・フィリペ・リマに続いて、ヨーロピアンツアー史上2番目の若さで優勝したフランス人選手となった。
とはいえ、2年前の「マスターズ」にて史上最年少で予選通過を果たしたグァン・ティンランを始めとする地元の声援を受ける中国の若手選手に比べれば、レビはベテランの粋に達しているといえる。
深センでは10代のスター李昊桐が、早熟な才能で檜舞台への登場を高らかに宣言した。週末を「65」「67」でラウンドし、エクストラホールでバーディを奪って大会を制したキラデク・アフィバーンラトにプレーオフを強いたのである。