By Steve Todd, europeantour.com

今週の「KLMオープン」で、地元プレーヤーたちのリーダー格を担うのは、ジュースト・ルイテン（オランダ）だろう。彼はこの大会では10年ぶりとなる地元オランダ人チャンピオンを目指している。

ルイテンは、ヨーロッパ期待の星として、その評判を高めてきている。彼は今シーズンの序盤、「ライオネスオープン powered by グリーンフィニティ」でヨーロピアンツアー2勝目を挙げ、さらにアイルランドとウェールズで、トップ5フィニッシュを果たした。

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10年前の「KLMオープン」で、オランダ人としての最後の優勝を飾ったのは、マーテン・ラフィーバーだった。それにしても2007年、ケネマーG&CCで開催された時のルイテンは、惜しかった。ロス・フィッシャー（イングランド）が優勝したその大会で、彼は準優勝に終わった。そして大会は今年、ヒルファーサムGCで開催された3年間を経て、再びケネマーに戻って来たのだ。

「このコースでは、しばらく大会は開催されていませんが、私はこのコースが好きです」と、彼は語った。「2007年は2位でした。今の調子が続いてくれれば、必ず良い結果が出せるでしょう。ここは伝統的なスタイルのコースで、素晴らしいコンディションに整備されていると思います。あとは天候が少しでも力になってくれたら良いのですが。いずれにしても、このコースは素晴らしいですよ」。

「毎年、地元オランダでプレーする時は、様々なことが起きたり、たくさんのことをこなさなくてはなりません。それらを如何にバランスするかが大切です。気を揉んではいません。仕事の一環ですから。とにかく集中力を失わないで、自分のゲームに専念すれば良いのです」。

2007年に1打差でルイテンを抑え、ヨーロピアンツアー初優勝を手にしたイギリス人選手のフィッシャーも、この地に再び帰ってくることを楽しみにしている。

「ライダーカップ」の一員でもあるフィッシャーは、この地で初優勝を遂げて以降、ツアー3勝を達成した。彼は特別な思い出を胸に、このコースに戻って来る。最近は調子も上げているようだ。スイスで先週開催された「オメガ・ヨーピアン・マスターズ」でトップ5に入ったばかりだ。

「ケネマーで優勝したのは、6年前の事です。だからここに戻って来られるのは嬉しいです」と、フィッシャー。「実は私のキャディがダレン・クラーク（北アイルランド）のバッグをかついで優勝させた2008年も、私たちはここにいましたが」。

「歴代チャンピオンの1人として、このコースに戻って来たことに興奮しています。コースが様変わりしたのか、していないのかも、興味深いです。あとは2007年のように、4日間とも天候に恵まれることを願っています」。

「くせのあるコースですからね。リンクスに似た感覚のホールもあれば、並木のホールもある。故郷のサニングデールをちょっぴり思い出させてくれるコースです」。

そしてもう一人、ケネマーG&CCと「KLMオープン」の両方で、実績を残しているイギリス選手がいる。2006年と2009年はこのコースで優勝し、2011年に今度はフルファーサムGCで優勝した、サイモン・ダイソンだ。彼は史上6人目となる、ヨーロピアンツアー同一大会4勝目を目指してくるだろう。

昨年は、スウェーデンのピーター・ハンソンがチャンピオンの座を継いだ。しかし「ライダーカップ」メンバーでもある彼が、タイトル防衛に挑んでくることはない。腰のケガが再び悪化したため、今週は欠場することとなった。