9月&無観客開催の120回大会 日本勢は松山英樹ら4人が挑戦
◇メジャー第1戦◇全米オープン 事前情報◇ウィングドフットGC(ニューヨーク州)◇7477yd(パー70)
毎年6月に行われる全米ゴルフ協会(USGA)主催のビッグイベントは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3カ月遅れで開催される。前週の「セーフウェイオープン」で開幕した米ツアーにとっては2020―21年シーズンの第2戦。日程変更により、異例の年間6大会になったメジャーの先陣を切る。
1895年の初開催から今年で120回目。マンハッタンから北東に約25km、ニューヨーク中心部に近いウィングドフットGCが2006年以来、6回目のホストコースとなった。同年はジェフ・オギルビー(オーストラリア)が通算5オーバーで優勝。勝利目前だったフィル・ミケルソンが最終18番でダブルボギーをたたいてタイトルを逃した逸話が残る。
コロナ禍の無観客大会は、例年のように世界各地で事前の予選会を実施しなかった。プロ、アマチュアともにそれぞれの世界ランキング上位者らが出場権を獲得した。ゲーリー・ウッドランドを前年王者とするフィールドで、ダスティン・ジョンソンを優勝候補として誰も疑わない。シーズン再開後から夏場にかけて世界ランク1位奪還、フェデックスカップ王者初戴冠を果たし、万全を期している。
世界ランクで続くジョン・ラーム(スペイン)、ジャスティン・トーマス、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、1カ月前の「全米プロ」で優勝したコリン・モリカワ、そしてメジャー通算16勝目がかかるタイガー・ウッズも、今大会で新シーズンをスタートさせる。一方、ブルックス・ケプカは左ひざなどの故障を理由に欠場した。
日本勢はPGAツアーで戦う松山英樹を含め4人が参戦する。前年度の日本ツアー賞金王・今平周吾が登場。石川遼は「全米プロ」から日本への一時帰国を経て米国に再入国した。金谷拓実(東北福祉大4年)はアマチュア世界一の称号、マーク・マコーマックメダルを日本人として初めて獲得した選手として、これまで以上の視線を集める。
<主な出場予定選手>
ゲーリー・ウッドランド、ジェイソン・デイ、ブライソン・デシャンボー、トミー・フリートウッド、リッキー・ファウラー、今平周吾、石川遼、ダスティン・ジョンソン、金谷拓実(アマ)、シェーン・ローリー、松山英樹、ロリー・マキロイ、フィル・ミケルソン、コリン・モリカワ、ジョン・ラーム、パトリック・リード、ザンダー・シャウフェレ、アダム・スコット、ウェブ・シンプソン、ジャスティン・トーマス、タイガー・ウッズ