2008年 全米オープン

タイガー神業連発!ヒザの痛みも限界だが単独首位で最終日へ

2008/06/15 16:59

カリフォルニア州のトーレパインズGCで開催されている、海外メジャーの第2戦「全米オープン」の3日目。首位と1打差の2位タイでスタートしたタイガー・ウッズは、スタートの1番で深いラフに苦しめられ、初日と同じくダブルボギーを叩いてしまった。

タイガーがスコアを伸ばせず苦しむ中、スコアを伸ばしたのは、ロコ・メディエイトだった。タイガーと同じ2アンダースタートのメディエイトは、前半で1ストローク伸ばし、10番でもバーディ。この時点でタイガーに4打差、2位にも2打差の単独首位に立った。

ところがメディエイトは、13番からの4ホールで4ストローク落とし失速し1アンダーの単独3位。替わって上がってきたのはリー・ウェストウッド(イングランド)。8番パー3でボギーが先行したが、10番、13番パー5でバーディを奪い2アンダー。終盤も手堅い攻めでこの日1ストローク伸ばし2位で最終日を迎える。

一方、前半を2オーバー、12番でもボギーを叩き通算1オーバーまでスコアを落としたタイガーだが、13番からドラマが始まる。ティショットを右に大きく曲げたが、2打目でグリーン奥のカラーへ。20メートルを超えるイーグルパットは、下り傾斜の左に曲がるラインに乗りカップに消えた。

さらに17番では、2打目でグリーン手前のラフまで運ぶと、ウェッジでふわりと上げたアプローチは2バウンド目でカップに吸い込まれバーディ。そして最終18番、ティショットをフェアウェイに置くと5番ウッドで2オンに成功。およそ13メートルの下りで右に曲がるラインを読みきりイーグルフィニッシュ。

3アンダーで単独首位に浮上したタイガーが、いよいよ全米オープン3勝目に王手をかけた。これまでメジャー13勝はすべて最終日首位から展開。首位でスタートし逆転負けを喫したこともない。しかし、今回はマスターズ直後に行った左ひざ手術の回復が遅れ、ドライバーショットを打つたびに体を屈め、痛みをこらえるシーンが見られた。最終日、18ホール戦いきるだけの余力は残っているのだろうか。

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