2013年 ザ・ホンダクラシック

C.ビジェガスが単独首位発進 マキロイ&ウッズは61位 石川遼は出遅れ

2013/03/01 08:04
ディフェンディンぐチャンピオンは静かなスタート・・・R.マキロイは今大会が今季3試合目だ。(Stuart Franklin/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 初日◇PGAナショナルGC(フロリダ州)◇7158ヤード(パー70)

ツアー屈指の難コースを舞台に、初日「64」をマークしたカミロ・ビジェガス(コロンビア)が6アンダーの単独首位でスタート。2010年の同大会以来となるツアー優勝へ絶好のスタートを切った。

1打差の2位タイに昨季欧州ツアーで大ブレークしたブランデン・グレース(南アフリカ)。そしてグラハム・ディレット(カナダ)、ロバート・スターブと並びリッキー・ファウラーが6バーディ、1ボギーの「65」でまわり、好位置につけた。さらに1打差の4アンダー6位グループを、リー・ウェストウッド(イングランド)、ダスティン・ジョンソンら10人が形成している。

昨年大会で優勝したロリー・マキロイ(北アイルランド)、2位フィニッシュのタイガー・ウッズはともにイーブンパーの61位タイ。自身の今季5戦目を迎えた石川遼はバーディを奪えないまま、3ボギー、1ダブルボギーと苦しみ「75」でホールアウト。5オーバーの135位タイと大きく出遅れた。

<ビジェガス、得意コースで再浮上なるか>
「ザ・ホンダクラシック」がPGAナショナルで開催されるようになった初年度の07年、カミロ・ビジェガスは4選手によるプレーオフで敗れて惜しくも2位。しかし、10年にはついに自身3勝目をこの大会で飾る。フロリダ大学を卒業し、コース近郊のジュピターにも居を構える。「自分のベッドで寝られるし、母も父もいる。家庭料理も食べられるし、良いことが沢山ある」と、ホームでの戦いがビジェガスのパフォーマンスの源だ。

この日は前半こそ1バーディと静かにスタート。しかし後半に入り、そのエンジンを一気に吹かした。13番で10メートル近いパットを沈めてバーディを奪うと、“ベア・トラップ”の15番、17番をバーディで切り抜ける。その勢いで迎えた18番(パー5)は、263ヤードの第2打を3番ウッドで2.5メートルにつけてイーグル締め。通算6アンダーで首位に立った。

昨年のフェデックスカップランキングは148位。年末には最終予選会に回る苦労も味わった。だが今年は主催者推薦も含めて「ありがたいことに、ほぼ試合で埋まっている」とスポンサーへの感謝を口にする。一度はその他大勢に沈んだビジェガスが、再浮上へのスタートを切った。

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