シード権をかけた最後の戦い
2002/10/30 09:00
米国男子ツアー最終戦「サザンファームビューロクラシック」が10月31日(木)から11月3日(日)までの4日間、ミシシッピ州マジソンにあるアナンデールゴルフクラブで開催される。
遂に米ツアーも最終戦。同週に開催されるザ・ツアーチャンピオンシップの裏にかくれて地味な印象があるトーナメントだが、こちらはシード権争いに必死な選手たちの熱い戦いを見ることができる。
日本の横尾要がシーズン序盤以降、苦戦を強いられており、現在の賞金ランキングは127位。125位以内に入らなければ来季のシード権を得ることができないが、現在125位の選手との差は1万9,372ドル。最低でも2万ドルを稼がないと可能性がなくなるわけだが、そのためには今週20位以内でのフィニッシュが最低条件となる。
ちなみに田中秀道は約76万ドルを獲得し、賞金ランキング90位でシード権を確保。先週の試合でも予選通過を果したものの、疲労のため棄権。この試合の出場も見合わせた。
昨年はテキサス出身のキャメロン・ベックマンがトータル269ストロークの19アンダーで優勝した。プロ転向以来、最高のシーズンを送っていたベックマンは、首痛により棄権を考えていた。しかし最終戦ということもあり「ついでだから」と出場を決意。初日に首位と1打差という好スタートを切って、そのままツアー初優勝を飾った。
過去の優勝者を見ても、賞金ランキングでボーダーライン上にいる選手よりも、既に来季シード権を決めて気分的に楽な立場にある選手が上位で活躍することが多いようだ。さて今年はどんなドラマが起こるのか、遂に最終戦の幕が切って落とされる。