2002年 タンパベイクラシック

韓国の崔京周が2位に7打差の完全優勝

2002/09/23 09:00

米国男子ツアー「タンパベイクラシック」は、韓国の崔京周が他を寄せ付けずスコアを伸ばした。初日に8アンダー63のコースレコードをマークし、単独首位に立った崔は、その後一度も首位をあけ渡さず完全優勝を達成。5月に行われたコンパッククラシックに続きシーズン2勝目を挙げた。

最終日の崔は、2位に5打差の14アンダーでスタート。4、5番で連続バーディを奪ったが、2日目の7番以来2日ぶりのボギーを、同じ7番で叩いてしまった。しかし、その後は、11、14番でバーディを奪い通算17アンダーでフィニッシュした。

途中13番パー3では、1オンに失敗したがパーパットを決めると、小さくガッツポーズも飛び出した。あまり大きなリアクションを取らない崔が、勝負どころと確信していたのだろう。ホールアウト後は、家族と抱き合うこともなく笑顔で受け答えしている姿も崔らしい光景だった。

10アンダー2位には、最終組でラウンドしたG.デイが2ストローク伸ばし、3位にはベテランのマーク・ブルックスが、4ストローク伸ばして来た。

そして、日本から唯一出場している田中秀道だが、3日目を終えて4アンダー8位タイの好位置につけていた。迎えた最終日は、2、3番で連続バーディを奪い、順位を上げていった。しかし、5番パー5でボギーを叩くと7番でもボギーを叩きスタート時に戻ってしまった。

来シーズンのシード権は、ほぼ確定した田中だが、最近の好調を維持し、自己記録を塗り替えるチャンスだった。しかし、最終日の後半は最近の田中には考えられないような内容だった。10番、17番でボギー、その他のホールもチャンスらしいチャンスはなかった。そして、最終18番はダブルボギー、4日間の貯金をすべて使い果たし通算イーブンパー。35位で競技を終えた。

また、この試合が5ヵ月ぶりのツアー復帰になった18歳のタイ・トライオンは、今年初めての決勝ラウンド進出となった。2日目にはノーボギーで6つ伸ばしてきたが、3日目は1オーバー。3アンダー20位からスタートした。

ボギー、バーディ、ボギーと出入りの激しいスタート。その後もボギー、バーディを繰り返したトライオンは、16番ではダブルボギーを叩いてしまった。田中と同じくこの日だけで4ストローク落とし、通算1オーバーの41位。病気から回復したばかりなので、まずは4日間闘うことができて一安心というところだろう。

次週のPGAツアー「テキサスオープン」は、イングランドで「ライダーカップ」が開催されるため、またしてもランキング上位は不在。中堅どころの選手にチャンスが待っている。

2002年 タンパベイクラシック