2002年 ケンパーインシュアランス・オープン

チャンスを生かせるか!? 田中秀道が8位スタート

2002/05/31 09:00

米国男子ツアー「ケンパーインシュアランス・オープン」が、メリーランド州のTPCアベニルで開幕した。今週はワールドランキング上位9名が欠場し、現在の賞金ランキングトップ30の内、出場しているのはたったの5名。それだけに、普段優勝争いになかなか入り込めない選手にとってはチャンスが大きい試合だ。

初日首位に立ったのは8アンダーをマークしたF.ランガム。現在の賞金ランキングは150位以下の選手だ。8バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで2位に2打差をつけている。

6アンダー単独2位はB.エステス。こちらもノーボギーという内容。今シーズンのエステスは、これまで12試合に出場し、予選落ちはフェニックスオープンの1試合だけ。優勝争いに絡むことはないが、安定したゴルフで着実に賞金を稼いでいる。

そして、5アンダー3位にはC.ディマルコ、B.ワッツが並んでいる。ワールドランキング10位の実力を発揮し、ディマルコが好位置につけている。日本のゴルフファンにはお馴染みのワッツも久しぶりに上位に顔を出した。14番パー4でイーグルを奪うなど、6バーディ、3ボギーと安定感こそないが、優勝を狙える好スタートをきった。

ワッツは1998年の全英オープンでM.オメーラにプレーオフで敗れたが、堂々2位に入った。それまで日本ツアーで12勝し、翌年から米ツアーに参戦している。今シーズンは12試合に出場して、決勝ラウンドに進んだのはたったの3試合。ベストフィニッシュはビュイックインビテーショナルの39位と低迷が続けている。

そして4アンダー8位に日本の田中秀道が入っている。10番ホールからスタートした田中はいきなり2連続バーディで勢いに乗った。前半は5バーディ、後半も5番でバーディを奪い6アンダーまで伸ばした。しかし、終盤の7、9番でボギーを叩き4アンダーで初日を終えた。ボギーフィニッシュが明日のゴルフに繋がらなければいいのだが。

田中と同じ8位にはベテランのG.ノーマンも健闘している。14番から3連続バーディを奪うなど攻めのゴルフは健在だ。

また、日本からは谷口徹も先週に引き続き出場しているが、初日はバーディを1つしか奪えなかった。スタートの1番でボギーを叩くと12番までに3ボギーと我慢のゴルフ。13番で1つスコアを戻したのだが、続く14番ではダブルボギー。その後も連続ボギーを叩いてしまい6オーバー143位と大きく出遅れてしまった。

2002年 ケンパーインシュアランス・オープン