2002年 ベライゾン・バイロンネルソン クラシック

丸山茂樹がスコアを伸ばし単独首位をキープ。ツアー2勝目に王手

2002/05/12 09:00

米国男子ツアー「ベライゾン バイロン ネルソンクラシック」は、丸山茂樹が単独首位に立った。そして10アンダースタートした3日目もスコアを2つ伸ばし、2位に3打差で単独首位をキープし最終日を迎えることになった。

前日までとは風が変わり、各選手思うようにスコアを伸ばすことができなかった。丸山も前日4連続バーディを奪ったアウトコースで2つ伸ばしたが、インではパーをキープするのが精一杯。中盤12番でこの日3つ目のボギーを叩き追ってきたP.ミケルソンL.ジャンセンに1打差まで迫られた。

しかし、14番パー3でバーディを奪うと最終18番でもスコアを伸ばした。途中我慢のゴルフになったが、上がりホールでバーディを奪えたのは最終日につながる最高の「マルちゃんスマイル」だった。

終盤スコアを伸ばした丸山とは対照的に、ミケルソン、ジャンセンは失速してしまった。代わって丸山の背後につけたのは、5アンダー14位からスタートしたC.ベックマン。この日4つ伸ばして9アンダー単独2位に浮上した。

さらに好スコアをマークしたのは60位からスタートしたE.エルスだった。6バーディ、ノーボギーで8アンダーまで伸ばし3位に急浮上。エルスは1995年にこの大会で勝っているため、丸山にとっては驚異的な存在だ。

そして、マスターズ以来の出場になるT.ウッズも順位を上げてきた。初日96位、2日目に65をマークして25位まで浮上。3日目にどこまで伸ばしてくるか注目したが、パッティングが思うように決まらず1つしか伸ばせなかった。しかし、順位は13位、首位の丸山とは7ストローク差。ウッズの爆発力を考えると丸山も安心できる差ではなさそうだ。

昨年ツアー初優勝を上げた丸山だが、翌週に全英オープンが控えていたこともありトップクラスの選手がいなかった。「フィールドが低い」大会での優勝という見方をされたが、今回は世界ランキングトップ10の内8名が出場している。初優勝よりも難しいと言われる2勝目を世界レベルの大会で達成してもらいたい。

2002年 ベライゾン・バイロンネルソン クラシック