2002年 コンパッククラシック

逃げるというより攻め続けた崔京周がツアー初優勝

2002/05/06 09:00

米国男子ツアー「コンパック クラシック」は韓国の崔京周が2日目に首位に立ち、3日目もキープ、ツアー初優勝に向け最終日を迎えた。3日目は上位陣のスコアが伸び悩んだが、最終日は各選手スコアを伸ばしてきた。

12アンダー単独首位の崔は、前日と同じ4番でバーディを奪うと7番でもスコアを伸ばした。後半に入り11、13番でもスコアを伸ばし完全に後続組を引き離した。そして、守りに入るかと思われた終盤、崔の勢いは止まらなかった。

16番ではティショット池でを避け左のラフへ、そこからのセカンドショットがあわやイーグルというスーパーショットになった。ボールはカップを覗いて止まったのだ。このボールをタップインしてバーディを奪い、続く17番ではチップインバーディを決めた。

最終18番こそご愛嬌のボギーになったが、2位に4ストローク差をつけて優勝。日本ツアーの1999年宇部興産以来3年ぶりで、PGAツアーのタイトルを手にした。

女子ツアーでは朴セリを筆頭に多くの韓国選手が活躍しているが、男子ツアーでは目立った活躍は見られなかった。優勝した崔は96、97年に地元韓国ツアーの賞金王に輝き、翌98年から日本ツアーにも挑戦し99年にはアジアツアーの最終戦「キリンオープン」「宇部興産」と2勝をあげた。奇しくもこの2つの大会は今年の開催を見合わせている。

2位にはD.ハートとオーストラリアのG.オギルビー、3位にはJ.クック,C.ディマルコなど4人がスコアを伸ばしてきたが、崔を捕らえることはできなかった。

昨年、優勝したD.トムズ、そのトムズに逆転されてしまったP.ミケルソンは仲良く10アンダー9位で終了した。

2002年 コンパッククラシック