ペターソンが単独首位、石川は3打差の好発進
◇海外メジャー◇全米プロゴルフ選手権 初日◇キアワアイランドリゾート オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7,676ヤード(パー72)
今季海外メジャー最終戦となる「全米プロゴルフ選手権」が開幕。穏やかな天候の中、カール・ペターソン(スウェーデン)がきっちりと、そのチャンスを生かした。1番、2番と連続バーディでスタートしたペターソンは、その後も2つバーディを奪って折り返すと、後半も2バーディノーボギーの見事なゴルフ。通算6アンダーとして、単独首位に立っている。
首位と1打差、通算5アンダーで続くのは、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ゲーリー・ウッドランド、ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(スペイン)、アレックス・ノレン(スウェーデン)の4選手。さらに1打差の通算4アンダーには、ディフェンディングチャンピオンのキーガン・ブラッドリーら8選手が続いている。
また、石川遼は通算3アンダーでタイガー・ウッズらと並ぶ14位タイグループ。谷口徹、藤田寛之は通算イーブンパーの45位タイと、まずまずの滑り出しを見せている。
<C.ペターソン、スウェーデン人史上初の快挙へ首位発進>
前日までの大雨によりボールの止まりやすいグリーン、そして微風。大会初日、午前スタートの有利な条件を活かした選手が上位陣を形成した。単独トップで飛び出しのたはペターソン。前半アウトで4ストローク伸ばして勢いづくと、後半は2バーディを決め、練習ラウンドでは「70」を切れなかったというコース「66」をマーク。フェアウェイキープはパー3を除く14ホール中12ホール、パーオンも18ホール中15ホールと抜群の安定感を見せ「午後からは風も少し出てきたけれど、流れをキープして正確なプレーを続けられた」と話した。
今シーズンは同じサウスカロライナ州で行われた「RBCヘリテージ」で、2位に5打差をつける逃げ切りでツアー通算5勝目をマーク。同大会会場のハーバータウンGLは、この「全米プロ」の舞台、オーシャンコースのデザインを手がけたピート・ダイ設計のコースの一つだ。「チャンスがあるのは嬉しいし、何が起こるか楽しみ」。2日目以降は悪天候が予想されているが、スウェーデン人史上初のメジャー王者は誕生するか。