2012年 アーノルド・パーマーインビテーショナル

タイガー復活!2位に5打差で優勝 石川は53位タイ

2012/03/26 07:42
2009年大会以来、通算7度目の同一大会制覇を果たしたタイガー・ウッズ

◇米国男子◇アーノルド・パーマーインビテーショナル 最終日◇ベイヒルGC&ロッジ(フロリダ州)◇7,381ヤード(パー72)

2日目に首位タイ、そして3日目に1打差単独首位に浮上したタイガー・ウッズが、最終日もスコアを伸ばした。2番でボギーを先行させるが、その後4つのバーディを積み重ね、2位以下を突き放しにかかる。後半は1ボギーとなったが、2位に5打差の通算13アンダーで同一大会7勝目。ツアー通算72勝目を果たした。

通算8アンダーの単独2位は北アイルランドのグレームマクドウェル。タイガーと最終組で直接対決となったが、1番でダブルボギーをたたき、6番パー5でイーグルを奪うもその後はスコア崩してしまった。単独3位には通算6アンダーのイアン・ポールターが入っている。

2年ぶりの決勝ラウンド進出を果たした石川遼は、通算2オーバーの50位タイからスタートし、出足で3連続ボギーと躓いてしまう。しかし、その後はスコアを落とさず通算5オーバーで踏ん張り、53位タイで4日間の戦いを終えた。

同組のマクドウェルからも賛辞を浴び、18番グリーンへと上がってきたウッズ

T.ウッズが3シーズンぶりの優勝>
「Tiger is back! Tiger is back!」ギャラリーの割れんばかりの大声援が、鮮やかな西日とともに、帰ってきた王者に降り注いだ。5打差で迎えた最終18番。タイガーのあとにセカンドショットを放ち、花道を歩いたマクドウェルは、白いキャップを脱ぎ、笑顔で手をたたいた。ファンだけでなく、そこにいた誰もが、タイガー・ウッズの復活を待ち望んでいた証だった。

「最高の気分だ。一生懸命努力した甲斐があった。今日も大変なコンディションだったが、いい結果がついてきてくれた。周囲のサポートが、信じられないくらい力になってくれた」

序盤の周囲の心配は無用だった。マクドウェルに1打のリードを持って出た最終日。2番で3パットを喫してボギーが先行した。しかし続く3番で残り145ヤードをピンそば1メートルにつけ、すぐにバーディ。その後、アウトの2つのパー5をしっかりとスコアを伸ばすなど、ハーフターンする頃には後続に4打差。風がいっそう強くなった後半は、ショットも乱れだし、14番では2メートルを外してボギーとするなど苦しんだが、追いすがる選手はいなかった。

ツアー競技での勝利は、スキャンダル発覚前の2009年11月、欧州ツアー「JBWereマスターズ」以来、米国ツアーでは同年9月の「BMW選手権」以来2年6か月ぶりとなった。また、同一大会通算7勝は、「WGCブリヂストンインビテーショナル」と並んで自身最多。米国男子ツアーの通算勝利数も72に伸ばし、歴代2位のジャック・ニクラスの記録にあと1勝と迫った(歴代最多はサム・スニードの82勝)。

次週はオープンウィークとして、その翌週に迎える今季のメジャー初戦「マスターズ」に向け最終調整に入る。「こういう状態でマスターズに臨めることは最高だし、いいタイミングで結びついたと思っている」。期待が膨らむメジャー通算15勝目。復活の、のろしが上がった。

単独3位がWR50位入りに必須条件だったが、一歩届かず4位タイ。マスターズ行きの夢は途絶えたか?
単独3位でフィニッシュし、マスターズへ向けて弾みをつけた
タイガーキラーの異名を持つGマックも、今回は攻め倒すことができなかった
ソニーオープンで優勝し、今大会は4位タイのワゴナーが、フェデックスカップレースでトップに立った
タイガーだろうと最終組だろうと、遅れてくると容赦なく警告。タイガー「だったら(ギャラリーの)カメラをなんとかしてくれ!」だって
パーマーさんのフィニッシュ、真似してる?
最も得意とするコースで復活優勝。オーランドから離れたとはいえ、大勢のギャラリーがタイガーを応援した
同組でプレーしたウィークリーとラウンド中に会話。ツアー一訛ってるウィークリーの英語をどれだけ理解できたのか気になる
53位タイは満足できる筋ではないが、本番は1週間後のマスターズ。明日から気持ちを上げていくぞ!
迷彩シャツ&キャップの男2人。もちろんブー・ウィークリーのファンだ
17番のティショットは非グリーン左のあらぬ方向へ・・・

2012年 アーノルド・パーマーインビテーショナル