2011年 マスターズ

遼、松山が初の予選通過!R.マキロイが単独首位に

2011/04/09 08:27
3度目の挑戦で自身初の予選突破を果たした石川遼(Andrew Redington/Getty Images)

今季のメジャー第1戦「マスターズ」は8日(金)、ジョージア州オーガスタナショナルGCで第2ラウンド。3年連続3度目の出場となる石川遼は1アンダーの24位タイからスタートし、3バーディ、2ボギーの「71」で回り通算2アンダーの20位タイで自身初の予選通過を果たした。

また、日本人アマチュアとして初出場した松山英樹はイーブンパーから出て3バーディ、4ボギーの「73」。通算1オーバーの43位タイで、今大会出場した6人のアマチュア選手の中で、ただひとり決勝ラウンド進出を果たした。また、19歳1カ月での予選通過は、昨年の池田勇太の記録(24歳3カ月)を塗り替え、日本人最年少記録となった。

一方、2オーバーの64位タイから出た池田勇太は2日連続の「74」で通算4オーバーの64位タイ、初日2アンダーの藤田寛之は「79」と大きくスコアを落とし、通算5オーバーの75位タイで予選落ちした。

単独トップに立っているのは通算10アンダーのロリー・マキロイ(北アイルランド)。この日「64」をマークしたジェイソン・デイ(オーストラリア)が2打差の2位につけている。

そして1アンダーの24位タイから出たタイガー・ウッズが2度の3連続バーディを含む9バーディ、3ボギーの「66」をたたき出し通算7アンダー。韓国の崔京周と並んで、一気に首位に3打差の3位タイに浮上した。

2日間で11バーディ1ボギーと安定し、単独首位をキープするロリー・マキロイ(David Cannon/Getty Images)

〈“鬼門”の2日目を難なく通過したマキロイが単独トップ〉
7アンダーの首位タイから出た21歳のマキロイは、2番(パー5)で最初のバーディを奪うと前半で3つスコアを伸ばした。12番(パー3)で今大会初ボギーをたたくが、続く13番(パー5)ですぐに取り返した。これまでメジャーの初日に60台をマークしながらも、2日目にスコアを崩すケースが目立っていたが、2日間、堂々のプレー。「このコースで36ホール回ってボギーがひとつというのは、すごく満足。この流れをキープしたい」とメジャー初優勝へ向け意気込んだ。

大会2日目のベストスコア64をマークして単独2位に浮上したジェイソン・デイ(Andrew Redington/Getty Images)

〈21歳を追うのは同組でラウンドした23歳のデイ〉
初出場のデイが、マスターズの2日目最少ストロークに並ぶ「64」を出した。イーブンパーの31位タイからスタートし、8バーディ、ボギーなしで一気に単独2位に。1ラウンドの最少ストローク記録にもあと1打と迫る会心のゴルフを見せた。オーストラリア人とフィリピン人のハーフの23歳は、タイガー・ウッズにあこがれてゴルフを始め、昨年「HPバイロンネルソン選手権」でツアー初優勝を飾った。予選2日間はマキロイと人気者のリッキー・ファウラーと注目の若手3人でプレー。「今朝、僕は2人に言ったんだ。『オレの名前も叫んでもらえるようにしなくちゃ』って。ギャラリーはみんな2人の名前を呼んでいたからね。バック9は気分が良かったよ。3人とも素晴らしいプレーができたから」と同世代の選手とのラウンドを楽しんだ。

15番パー5でイーグルを奪い通算5アンダー7位タイに浮上したリー・ウェストウッド(David Cannon/Getty Images)
2日目は伸び悩んだが、首位と3打差3位タイ。明日はタイガーとラウンドするチェ・キョンジュ(Harry How/Getty Images)
ここまで完璧なゴルフを見せているマキロイも8番の2打目はミスショット(Andrew Redington/Getty Images)
4バーディ、4ボギーと伸び悩んだミケルソンは20位タイで決勝ラウンドへ(Jamie Squire/Getty Images)
全身バネのような豪快なショットで決勝ラウンド進出を決めた松山英樹(Harry How/Getty Images)
2年連続での予選通過を狙った池田勇太はスコアを伸ばせず2日間で姿を消すことに(Jamie Squire/Getty Images)
ラウンド途中だが、気分良くカップインしたボールをパトロンに投げ込むY.E.ヤン(Andrew Redington/Getty Images)
お嬢様のゴルフ観戦!?ポーラ・クリーマーがこっそりと会場に姿を見せた(David Cannon/Getty Images)
コースのアドバイスではないですが、仲よく会話を交わすルーク・ドナルドとフレッド・カプルス(Jamie Squire/Getty Images)
13番パー5の2打目は右足上がりの傾斜のため、打ち出し方向はかなり右になる(Jamie Squire/Getty Images)
2日目はイーブンパーでまとめたが、通算7オーバーで予選落ちとなったトム・ワトソン(Andrew Redington/Getty Images)
バック9では2日間4バーディ、ノーボギーのG.オギルビーが5位タイに浮上(Harry How/Getty Images)
一時は4オーバーまでスコアを崩したエルスが終盤盛り返し予選を突破(Harry How/Getty Images)
13番、14番のピンチを乗り越えた石川遼は3回目の挑戦で予選通過を果たした(Harry How/Getty Images)
41歳にして初出場を果たした藤田寛之は残念ながら予選落ちとなったが、またこの舞台に戻ってくることを期待する(Jamie Squire/Getty Images)
12番パー3でティショットが斜面に突き刺さり、あえなく打ち直しとなったマット・クーチャー(Jamie Squire/Getty Images)
同じく12番でG.マクドウェルのボールを一緒に探すタイガー・ウッズ(Jamie Squire/Getty Images)
1988年大会覇者のサンディ・ライルが2番パー5でイーグルを奪い渾身のガッツポーズ(Harry How/Getty Images)
過去2勝のベン・クレンショーが最後のマスターズを終えた。マスターズを50回経験した相棒のキャディとともにパトロンに見送られた(David Cannon/Getty Images)
初日の出遅れが響いて4回連続の予選落ち。世界王者の座が奪われる可能性も!(Andrew Redington/Getty Images)

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