S.ストリッカー逃げ切り!石川、今田も最後まで奮闘!
カリフォルニア州のリビエラCCで開催されている、米国PGAツアーの第5戦「ノーザントラストオープン」の最終日。大会2日目の雨の影響で、この日の朝も前日予定されていた第3ラウンドの残りから再開。その後8時から最終ラウンドが行われた。
3日目を17番まで終えて6アンダー暫定12位からスタートした石川遼は、午前7時再開後の18番でボギーを叩き、5アンダー15位タイに後退。9時17分にスタートした最終ラウンドでは、序盤2つのバーディで7アンダーまでスコアを伸ばしたが、その後5つのボギーで2アンダーまで失速。それでも最後まで諦めずに17番パー5、そして最終18番と連続バーディを奪い通算4アンダーの32位タイで米ツアー初戦を終えた。
初日に2オーバーを叩き、暫定102位タイと大きく出遅れた今田竜二は、残り3日間をすべて3アンダーの「68」でラウンド。最終日は1番、12番、そして17番でバーディを奪いボギーはなし。通算7アンダーの15位タイに食い込んだ。
優勝は通算16アンダーまでスコアを伸ばしたスティーブ・ストリッカー。2日目に大きくスコアを伸ばし暫定首位タイに浮上したストリッカーは、最終日こそ1アンダーと伸び悩んだが、2位に2打差をつけて今季1勝目をマーク。この勝利で今季の賞金ランキングで首位に立ち、ワールドランキングでもタイガー・ウッズに次いで2位となっている。
ストリッカーを脅かす存在になりそうだったのが、イングランドのルーク・ドナルド。ストリッカーとは6打差の2位タイからスタートしたドナルドは、6バーディ、1ボギーと5ストローク伸ばしたが、2打及ばず通算14アンダーの単独2位。その勢いは逃げる立場のストリッカーも感じていた。「特別な一週間だった。これだけのリードを持ってプレーするのは、普通とは少し違う。沢山の選手たちがバーディを決めて、プレッシャーを掛けてくる。中でも、同組のルーク・ドナルドのプレーは素晴らしかった。チャンピオンになれて幸せだ」と優勝のコメントを残した。
通算13アンダーの3位にはダスティン・ジョンソン、J.B.ホームズの2人。さらに1打差の5位にはポール・ゴイドスら4人が並んだ。また、史上初の大会3連覇を狙ったフィル・ミケルソンは、4アンダー27位タイからの巻き返しを狙ったが、逆にスコアを2つ落として通算2アンダーの45位タイに終わっている。