2018年 日本ツアー選手権森ビル杯

アイアンセットは自腹で 市原弘大が選んだ“忖度”のない優勝ギア

2018/06/04 17:56
自費で3セット購入し、テストした結果選んだキャロウェイのアイアンだ

大会名:日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills
日時:2018年5月31日(木)~6月3日(日)
開催コース:宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)
優勝者:市原弘大

プロ転向から18年。市原弘大が、パッティングのイップスや腰のヘルニアを克服し、ついにツアー初優勝を手に入れた。大会週の火曜日に36歳の誕生日を迎え、「人生の半分をプロゴルファーとして過ごしている。シードを獲ったり落としたり、アジアに行ったりいろいろな経験をさせて頂いた。優勝こそなかったけど、自分でもよくやっているなと思っていた」と、自身のプロ人生を回想していた時期だった。

昨シーズンは賞金ランク88位でシードを落とし、今季はQT10位から巻き返しを期した。オフの間、市原は多くのクラブをテストした。プロ仲間に借りたり、ときには量販店に行って試打したり。「インターネットでクリックしたものもあります」と、アイアンセットは自腹で3セット購入して打ち比べた。

ボールも自費購入してテストした

プロならば、メーカーに声をかければ容易に試打クラブを提供してもらうことができる。だが、「自分でお金を払ってしっかり試すという方が、忖度がないというか、ちゃんとした評価がしやすいかなと思ったので(笑)。お願いすることが多いけど、変になんでも『お願いします』、『お願いします』じゃなく、自分でやったうえでちゃんとお願いしたいというのがあった。ちょっとめんどくさい男なんですよ」と照れ笑った。

自分で買って試したうえで、メーカーに改めてお願いしてサポートをしてもらう。ボールも複数を自費で購入してテストして、良いと思ったブリヂストンと用品契約を締結した。ウェアは今季からpmasgolfと契約している。妥協も忖度もないギアで、市原がツアー初優勝をつかみとった。

<最終日の使用ギア一覧>
ドライバー:キャロウェイ ローグ サブゼロ ドライバー (9度)
シャフト:UST マミヤ ATTAS G7 (硬さ6X、45インチ)
フェアウェイウッド:キャロウェイ スティールヘッド XR フェアウェイウッド(3+番13.5度)
ユーティリティ:キャロウェイ GBB エピック ユーティリティ(2番18度、3番20度)
アイアン:キャロウェイ X フォージドアイアン(4番-PW)
ウェッジ:フォーティーン RM22 ウェッジ(52度)、フォーティーン RMカスタムウェッジ(58度)
パター:Yes! ナタリー
ボール:ブリヂストン ツアーB X ボール

ブリヂストン
本格派ゴルファーへ、風に強いツアーボール
発売日:2017/10/06 オープンプライス

2018年 日本ツアー選手権森ビル杯