「物理的に人よりも劣るものを使いたくない」 小林伸太郎がこだわり抜いた優勝ギア
◇国内男子◇For The Players By The Players 最終日(9日)◇THE RAYSUM(群馬)◇7137yd(パー71)
「僕はクラブについては結構勉強してきましたし、知識もあります。自分のベストパフォーマンスを出せるように考えている」。ツアー初優勝をあげたばかりの小林伸太郎が優勝会見で力を込めた。
クラブ研究はプロゴルファーとしての仕事であるのはもちろん、“趣味”でもある。10歳から競技を始め、数え切れないぐらいのクラブを手にしてきたが、処分しないため、自宅には「中古ショップ」を開けるぐらいのクラブが今もある。
「物理的に人よりも劣るものを使いたくない。クラブにこだわらないのは自分をいかせていない。全てを理解した上での14本。こだわりに、こだわりに、こだわり抜いた14本」
注目が契約する本間ゴルフの酒田工場(山形県)に特注した50度と55度のウェッジ2本。「今の主流であるティアドロップ型とは違ってジャパニーズウェッジです」。8月から投入し、「完ぺきに仕上がったのが今週」と安定したプレーを支えた。
こだわりはボールにも及ぶ。タイトリスト プロ V1x ボールの2019年モデルをあえて愛用する。
「僕はフェースを開いているのに高い球が出ないことはおかしいと思ってしまう。それを実現できるのがひとつ前のモデルでした」と説明した。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:本間ゴルフ ツアーワールド TW737 460(ロフト8.5度)
シャフト:本間ゴルフ VIZARD FZ(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:キャロウェイ ローグST トリプルダイヤモンド(3番13.5度)、本間ゴルフ BERES TW911(5番17度、7番20度)
アイアン:本間ゴルフ ツアーワールド TW757 Vx(5番)、本間ゴルフ ツアーワールド TW757 B(6番~PW)
ウェッジ:本間ゴルフ プロトタイプ(50度、55度)、アクシスゴルフ Z1(60度)
パター:スコッティキャメロン プロトタイプ
ボール:タイトリスト プロ V1x(2019年)