浅重心パターで雨の和合を攻略 稲森佑貴の優勝ギア
◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(1日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)
稲森佑貴が2打差3位から逆転でツアー3勝目を飾った。2018年、20年といずれも「日本オープン」を制した27歳にとっては、メジャー以外での初タイトルとなった。
6シーズン連続のフェアウェイキープ率ナンバーワンは、この4日間も75%(42/56)でフィールド1位と“指定席”に君臨。8バーディ、1ボギーの「63」をマークした最終日は中盤から雨が強くなって冷え込む難コンディションだったが、止まりやすくなった状況を逆手にとってピンを果敢に攻め、パッティングでもグリーンスピードの変化に対応してみせた。
最終日は平均パット数「1.4615」とフィールド2番目の数字を記録。今季初戦となった「東建ホームメイトカップ」から、「オデッセイ ELEVEN CS TOUR LINED」を投入。前作「TEN」からのスイッチについて、「ウェートが芯寄りにあるので、食いつきがいいというか、球の“押し感”がある。ラインに出しやすくて、力強く転がってくれる」と決め手を挙げる。
飛距離を補う工夫は日常的に行ってきた。「ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド」は表記19度の3番、同22度の4番ともロフトを1度ずつ立ててもらい「楽をして、“惰性”で打っても簡単に200yd飛ぶくらいのセッティングでいこう、と。それが(コンパクトな和合でも)引き続きはまってくれた」。誰よりも曲がらない強みはそのままに、穴の少ないプレーヤーへと進化し続けている。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7(ロフト9.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR BLUE(長さ44.75インチ、6X)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZX フェアウェイウッド(3番15度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(3番19度、4番22度)、ダンロップ スリクソン ZX ユーティリティ(4番23度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5(5番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE(50度)、クリーブランド RTX ディープ フォージド(58度)
パター:オデッセイ ELEVEN CS TOUR LINED
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター