“曲がらない男”稲森佑貴 こだわりの優勝セッティング
◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(18日)◇紫CCすみれコース(千葉)◇7317yd(パー70)
2018年「日本オープン」で初優勝した稲森佑貴が2年ぶりの2勝目を同大会で飾った。5年連続でフェウェイキープ率1位を誇る“曲がらない男”は今大会の4日間を通じても全体1位の平均78.57%と手堅いプレーを見せ、日本一の座をつかんだ。
長いラフに設定された難コースに挑むにあたり、ドライバーはトゥ側とヒール側の2カ所でウェイト調整ができるダンロップの新作「スリクソン ZX7」を投入した。2gから14gぐらいまで変動させることができ、ドローボールが持ち球の稲森はトゥ側を2g、ヒール側を8gに調整。「ティショットが安定していたのが一番よかった」と納得の打球にうなずいた。
アイアンはソール幅が広いポケットキャビティ構造の「スリクソン ZX5」。ダンロップの担当者によると、「上から強くダウンブローに打つプロだとソール幅が広いと抜けが悪くなって使いにくいが、稲森プロの場合はシャローに横から打つタイプ」といい、ショートアイアンのPWまで同モデルで揃える。パーオン率は4日間通じて75%と全体1位を記録した。
最終日の最終18番で残り118ydの第3打目では今年7月に出たばかりの「クリーブランド RTX ZIPCORE フォージド」を使った。「横にピタッと止まってくれた」とピン横2m弱に寄せた。最後はバーディパットをしっかりと沈めて勝負を決めた。
<最終日の使用ギア>
ドライバー:ダンロップ スリクソンZX7(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ ZF(44.75インチ、硬さX)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZX(3番15 度、5番18度)
ユーティリティ: ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(3番19度)、ダンロップ スリクソン ZXユーティリティ(4番23 度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 アイアン(5番~PW)
ウェッジ: クリーブランド RTX ZIPCORE フォージド(50度)、クリーブランド RTX4 フォージド ウェッジ(58度)
パター: オデッセイ ストロークラボ TEN
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター ボール