週刊GD

マスターズで見たタイガーの最新スウィングは?

2013/04/17 08:23

「週刊ゴルフダイジェスト」特集「マスター達は一軸で飛ばしていた!」(4月30日号)より

重心はわずかに左寄り。トップまで重心は同じ位置のままで体を回し、あとは体を戻すだけ、という再現性の高いスウィング

個性的に見えるマスターズ出場プロたちのスウィング。しかし、「スタック&チルト」スウィングの伝道師・中村龍明プロは、何人もの“マスター”たちのスウィングが「1軸」という点で共通だという。実際にオーガスタを訪れ、そのスウィングを間近で見たレポートをお届けしよう。

オーガスタに到着した中村プロは、人ごみをかきわけ、お目当てのタイガーを生観察。「やっぱりそうだ」とひとりうなずく……。

「見てください。テークバックで全然右に動いてないでしょ。『スタック&チルト』に代表される、この体重移動しない1軸打法。これはプロだけでなく、アマチュアにも最適な打ち方だというのを、改めて実感しました」

トップで右、ダウンで左、としっかり体重移動するのが理想だと思っていたが?

「体重を左に戻すのと、ヘッドが下りるタイミングが一致すればいいですが、当然曲がるリスクも高くなる。体重を右に乗せず、回転だけで振る打ち方なら、シンプルで再現性が高い。つまりこれ、とってもやさしい打ち方なんです」

でも体重移動を使わなかったら、安定はしても飛距離は出ないのでは?

「そんなことはありません。タイガーをはじめ、ロリー・マキロイ、米ツアーを代表する飛ばし屋ダスティン・ジョンソンも1軸。スウィング自体はみな個性的ですが、体重移動しないという点では同じ。どの選手も、アドレス時の重心位置を保ったまま、その場で回転しています。体重移動を使わないからといって、決して飛ばないわけではないんですよ」

今季絶好調ながらマスターズ優勝は叶わなかったタイガー。この1軸打法を武器に、次のメジャーでは大暴れするのだろうか。

●中村 龍明(なかむら・たつあき)
理想のスウィングを追い求めて世界を旅した結果、1軸の理論に出会って心酔。日本で数少ない、この打法を実践&指導できるツアープロ。48歳。ゴルフネットワークのラウンドレポーターに抜擢され、現地入りした。