「全員2003年生まれ」将来を見据えたフランスの代表選出
◇2017 トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supported by JAL 2日目◇中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市)◇男子6843ヤード(パー71)、女子6130ヤード(パー72)
大会の参加資格には、「18歳以下で大学生を除く」とある。そのため、多くの国が高校生を主体としたチーム作りをしているが、会場でひときわ若いチームがいることに目が留まった。出場選手3人全員が2003年生まれ、13~14歳で結成されたフランス女子チームだ。
なぜ若い選手を集めたのか? コーチを務めるシリル・グヨン氏(Cyril Gouyon)に理由を聞いた。「いまフランスのジュニアゴルフ界は、10代前半の若いゴルファーに期待が寄せられています。早いうちから国際大会に出場し、独特な雰囲気に慣れて経験を積むことは、貴重だと思っています」。代表に選ばれた選手の側も、「まさか選ばれるなんて」と最初は驚くほどの早期育成プログラムだ。
チームは初日4位と好発進したが、2日目は13オーバーとスコアを崩して7位に後退した。だが、選手たちは、日本チームと2日間ラウンドを共にしたことで、収穫も大きかったようだ。14歳のルシ・マルシホンは、「日本の選手はどのショットも精度が高く、ゴルフが上手く、参考になる部分が多い」と刺激を受け、目の当たりにした技術の吸収に目を輝かせた。
今回来日した3人とも将来はプロ志望。毎日4時間練習に励み、休みはほとんどないという。13歳のアデラ・セフノスカウバは、「ゴルフの環境が整ったアメリカの大学に進み、プロになるのが夢」。150センチにも満たない小柄なリラ・パンティユは、「得意なパットに磨きをかけたい」と話した。
3人とも計算上はあと4年間、大会に出場できる。同じメンバーで、優勝を目指す姿がみられるかもしれない。