使用シャフトで見た「マスターズ」 アルディラが躍進
2015/04/15 14:15
今季メジャー初戦の「マスターズ」で完全優勝を果たしたジョーダン・スピースのドライバーには、見慣れないシャフトが装着されていて、日本のアマチュアゴルファーの関心を集めたかもしれない。「アルディラ Rogue Black」（60TX）という日本未発売の米国モデル。「アルディラ」は米PGAツアーのウッドシャフト使用率で2年連続ナンバー1のメーカーだ。
改めて、ドライバーの使用シャフト視点で、「マスターズ」のトップ10（11人）をながめると、最も多かったシャフトメーカーは日本の「三菱レイヨン」でロリー・マキロイはじめ5人。続いて「アルディラ」がスピースら4人と躍進し、日本の「グラファイトデザイン」と「藤倉ゴム工業」が各1人という結果に終わったメジャー初戦だった。
アルディラは米国ゴルフ市場では最大手のシャフトメーカーとして知られる存在だったが、日本のメーカーに押された近年は“昔の名前”のイメージが強まっていた。スピースらが使用する「Rogue」シリーズは、三菱レイヨン傘下に入ってから開発されたシャフト。使用選手の上位入賞が目立ち始めており、復権も予感させる。
「マスターズ」トップ10の使用シャフト一覧
| 成績 | 選手名 | ドライバーの使用シャフト |
|---|---|---|
| 優勝 | ジョーダン・スピース | アルディラ Rogue Black 60TX |
| 2位T | フィル・ミケルソン | 三菱レイヨン FUBUKI Jシリーズ 60X |
| 2位T | ジャスティン・ローズ | 三菱レイヨン KUROKAGE シルバーTiNi 70X |
| 4位 | ロリー・マキロイ | 三菱レイヨン ディアマナS+ 70X |
| 5位 | 松山英樹 | グラファイトデザイン ツアーAD DI 8TX |
| 6位T | ポール・ケーシー | 三菱レイヨン ディアマナ Wシリーズ 73X |
| 6位T | ダスティン・ジョンソン | 藤倉ゴム工業 Speeder EVOLUTION 661 |
| 6位T | イアン・ポールター | アルディラ RIP フェノム 50 TX |
| 9位T | チャーリー・ホフマン | アルディラ Rogue Silver 70TX |
| 9位T | ザック・ジョンソン | 三菱レイヨン ディアマナ Bシリーズ 73X |
| 9位T | ハンター・メイハン | アルディラ Rogue Silver 60TX |