2022年 ゲインブリッジLPGA

5ホールで寄せワン4回 笹生優花の小技を支える“新相棒”

2022/01/29 09:07
耐えるゴルフでも楽しむ気持ちは忘れない

◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 2日目(28日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72)

初日はグリーンを大きく外す場面がほとんどなかった笹生優花だが、一転して風が吹くコンディションでパーオン率61.11%(11/18)と苦しめられた。

前半2番で残り120ydから46度のウェッジでピンそば30㎝に絡めるスーパーショット。「そのホールだけでしたね」と苦笑したように、その後は我慢の展開が目立った。

ともに東京五輪に出場した2人。ギャビー・ロペス(左)はメキシコ選手団の旗手を務めた

後半12番でグリーン左ラフからフワリと上げ、下り傾斜に落としてパーを拾うと、13番(パー3)、14番でも立て続けに寄せワンでしのいだ。1Wショットが右に出たパー5の16番も右のカラーからあと少しでチップインというパー。5mを沈めてバーディとした15番を除けば、5ホールのうち4ホールでグリーンを外しながらスコアを落とさなかった。

幾度となく小技でしのいだ

今季からキャロウェイと総合用具契約を結び、ウッド系だけでなく今週は4本(JAWS FORGEDの46度と48度、JAWS ウェッジの56度と60度)をバッグに入れているウェッジ、ボール(クロムソフト X)も一新。「ショットでもアプローチでもスピンが(しっかり)かかりますし、柔らかく打ちたいときは柔らかく打てる。結果に出ているので、本当にいい方向に行ってるんじゃないかなと思います」と投入2戦目で確固たる信頼を口にする。

首位との4打差をキープして週末へ

「グリーンがそんなに速くないので、難しいラインにいてもそんなに(ボールが)走らない。その分ではグリーンに助けられているって感じですね」と言ったが、高いディフェンス力で「70」にまとめ、首位と4打差の通算7アンダー3位に浮上。連日最高気温が20℃を超えた予選ラウンドとは打って変わって冷え込む予報の週末。豪打だけではない引き出しは、厳しいコンディションでこそ生きてくる。(フロリダ州ボカラトン/亀山泰宏)

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