成田美寿々の違和感を消した「PXG 0811 ドライバー」
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 事前情報(21日)◇UMKCC(宮崎県)◇6505yd(パー72)
今季から米国新興メーカーPXGの『0811 ドライバー』を使用する成田美寿々。これまでは「大きいものを毛嫌いしていた」と小ぶりのヘッドを選んできたが、ここ最近の変化が体積460ccの大型ヘッドを投入したことだ。
球が上がりやすくミスヒットに強い大型ヘッドは、プロツアーの選手にも急速に浸透。「時代は大きいヘッドなんだ」との認識は強く、かねてからその恩恵に魅力を感じていたという。そこで耳にしたのが、2016年に契約した海外男子メジャー2勝のザック・ジョンソンに向けてつくられた『0811』プロトタイプの存在だった。既製品と同じ460ccながら、縦長のディープ型にすることで投影面積を小さくした非売品だ。
成田にとってPXGは17年からアイアンを使用するなど信頼を寄せるメーカーでもあるが、オフシーズンの1月末、テストのため米国アリゾナ州にある本社を訪問。ヘッドサイズについては「これくらいならいける」と打った感触も上々だった。「こんなに簡単だから、みんな使うんだな」と短期間の滞在でやさしさを実感し、そのまま日本に持ち帰った。
シャフトは、都内の「大蔵ゴルフスタジオ」で調整を重ね、「しなりと戻りが強いシャフトを好む」(フィッティング担当)という三菱ケミカルの『ディアマナ X‐50』(硬さX 45.5インチ)を採用している。
今季3試合を終えて、ドライビングディスタンス10位(240.4yd)、フェアウェイキープ率32位(69.6%)を記録。18年から女子ツアーのスタッツに加わったトータルドライビング(飛距離とFWキープの順位を合計した数値)では4位と好位置につけており、早くも心強い味方になっているようだ。(宮崎県宮崎市/塚田達也)