あれ、その「P790」はニューモデル!? 山内日菜子のバッグに新機種発見
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報(9日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6702yd(パー72)
タイトリストの「Tシリーズ」やキャロウェイの「APEXシリーズ」、ミズノの「ミズノプロシリーズ」など今夏は新しいアイアンがザックザクの豊作だが、さらに話題モデルの新機種がツアーに投入されていた。アマチュアにも評判の高いテーラーメイドの「P790」の最新モデルを、女子ツアーの会場で発見したのだ。
「P790」と言えば、ことし3月に山内日菜子がツアー初優勝(アクサレディス)を遂げて話題になった中空モデル。彼女が今週から同モデルの最新版をテストしていたのだ。早速、その新しいP790の印象をたずねると、「とってもいい感じですね。同じような球が出てくれて再現性が高い。(現行のモデルに比べて)ちょっと打感も柔らかくなったかな」と好感触で、今週のいきなり投入する予定だという。
練習中の山内のバッグには新旧2つのP790が入っていた。大きさはほぼ一緒で、バックフェースを見比べない限り、パッと見ではどちらが新しいモデルか分からなかった。バックフェースのカットの仕上げが変わり、新しいP790は上下が分かれるようなスリットが入ったデザイン。ヘッド下部がより肉厚になったのだろうか。
聞けば山内は、ロフトやライなどは旧モデルと同じ設定にして、シャフトもそのままNSプロのゼロスを挿している。「練習ラウンドでも試しましたが、飛距離はほぼ一緒ですね。見た目もほぼ変わらないですが、ちょっとだけヘッドが薄くなったかな。飛び方がすごく好きで、いい弾道で飛んでくれます。高く上がってくれて、さらに安定感が増した感じ」と、いきなり実戦投入するのも納得してしまうようなコメント。練習場での打球を見ても、出球はそろっていて、グリーンで止まってくれそうな高弾道だった。
タイトリストの「T200」やピンの「i525」など、メーカー各社は「見た目はアスリートだけど中身はやさしい」というアイアンに力を入れてきているようにみえるが、まさにそのゾーンの本命がリニューアルして登場といったところか。このジャンルのアイアン市場、ますます白熱してきそうな予感がプンプンする。(長野県軽井沢町/服部謙二郎)