石川遼 米ツアー復帰へ「モーダス」を投入
25日に開幕する「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」で今季国内2戦目を迎える石川遼が、3IからPWまでのアイアンシャフトを変更。日本シャフト社の『N.S.PRO MODUS システム3プラス プロトタイプ』(硬さ:X)を投入する。石川は長く米国トゥルーテンパー社のシャフトを使用してきたが、復帰初戦で予選落ちを喫した7月の「日本プロ選手権」後、すぐに切り替えたという。
関係者の説明だと、129.5gの重量は前シャフトとほぼ同じだが、先端部分がより軟らかくしなる構造になっている。結果として打ち出される球は、飛距離やスピン量に大きな差はないというが、石川は「シャフトが軟らかい分、球が軟らかく飛んでいるように見える」という細かなフィーリングを変更の決め手とした。「(前シャフトは)上手く使いきれず、しなれていなかった部分があった」ともいい、腰に負担がかかりにくいスイングを模索していた石川のリクエストとも性能が一致した形だ。
メイドインジャパンの『モーダス』シリーズは近年、世界の主要ツアーにおいてもトレンドの一翼を担いつつある。5月の米国ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」では、『N.S.PRO MODUS3 TOUR130』を使用するセルヒオ・ガルシア(スペイン)が優勝。さらに7月の「全英オープン」でメジャー初制覇を遂げたヘンリック・ステンソン(スウェーデン)も『――120』を使用。さらに軽量の『――105』を使用する選手も増えている。
石川は「日本プロ」以降、「腰に痛みが出ずに安心できた。この1カ月半は思い切りクラブが振れたし、体はこれ以上ないという状態」と、復帰2戦目開幕を前に順調な回復をアピールしている。国内ツアーは次週からの「フジサンケイクラシック」、「ANAオープン」に出場し、2016-17シーズンが開幕する10月の米ツアー復帰を目指す。(福岡県糸島市/塚田達也)